身体の衰え!股関節・緊張筋・脊髄を鍛えて若返りダイエット。股関節の動きの悪化、お尻の筋肉の低下、背中の緊張筋の低下、脊髄の反射の衰えなどは身体の代謝を悪化させ、老化・衰えに!鍛えてダイエット効果もアップ
■身体年令チェック
●足上げターン
片足を伸ばしてイスに乗せます
そのままクルッと真後ろにターン
そして前にもターンして戻ります
足はピンと伸ばしたまま、この動きを繰り返します
かかとがズレないように固定したまま、つま先の方を回転させるのがポイントです
上体の動きが変わるごとに1回とカウントします
制限時間30秒間で何回ターンできるか数えます
25回 10代
22回 20代
18回 30代
15回 40代
12回 50代
10回 60代
足上げターンでは、股関節をどれだけ素早く開閉できるかをチェックします。
人間の身体に備わる関節はワキ・ヒジ・ヒザ・股関節とどれもが姿勢や運動の変化を支えている大事なジョイントです。
■股関節の動きが低下するとリンパの流れが悪くなる
リンパは全身を廻って老廃物を集めて来る身体の下水道の役割を果たしています。
不要なゴミを腎臓や肝臓に集めて処理するため全身をおよそ3Lのリンパ液が流れています。
リンパには血液を押し流す心臓のようなポンプが備わっていません。
そのため周りから押し流されないと自力では流れることができません。
そのポンプ役として特に重要なのが関節です。
股関節が開閉してリンパを押し出すポンプ代わりになっています。
股関節を通過する汚水の量は1日1Lにもなります。
もしこの流れが滞れば、代謝が悪くなってしまいます。
股関節の衰えは新陳代謝をも衰えさせてしまいます。
中でも最も重要なのは老廃物を押し出すために股関節をしっかり閉じている動きです。
その働きは関節の角度で分かります。
股を閉じる内転 基準は20°
股を内側にねじる内旋 基準は45°
■お尻の筋肉の衰え
お尻の筋肉には骨盤を支えるという大事な働きがあります。
もしも筋肉の衰えによって骨盤が傾いてくると、そこにある脂肪が落下してヒップラインも崩れてきます。
■股関節年令セルフチェック
床に座って両足を前に伸ばし、両手を後ろにつきます
片ヒザを立てて、ヒザの角度を90度に
このとき股の付け根は45度に
次に上体は真直ぐなまま、ヒザをゆっくり内側に倒していきます
ヒザがしらが床に近く倒せるほど股関節年令も若くなります
ただし倒す時お尻を浮かせないようにします
もし45度以上倒せなければ、股関節年令が老け込んでいる可能性が大です
■股関節年令が老けていると
股はガニ股でお尻はいびつに垂れ下がり、まるでピーマンのようなヒップラインになってしまいます。
おまけに中身は肌年令を老化させる汚水だらけ、中身が腐ったピーマン尻の可能性が大です。
■股ばさみ歩きで股関節年令若返り
雑誌をモモの間にはさんでそのまま一直線上をゆっくり歩きます
O脚ぎみの人ははさむ場所を上の方にしてもOKです
上体はできるだけ真直ぐにし、雑誌を落とさないように
5m進んだらUターン
これを3往復、1日2回行います
これは大内転筋を鍛え、股関節を閉じる力を鍛えます。
■股ばさみタッチで股関節年令若返り
雑誌をモモ間にはさんで
そのまま片足を真横に上げて手にタッチ
左右交互に繰り返しタッチします
1日2回ゆっくり行います
これは中臀筋を鍛え、股関節をひねりながら閉じる力を鍛えます。
■身体年令チェック 2人ペアで行う方法
●後ろ文字読み
チェックされる人は、足を肩幅に開いて立ち両手は腰に
背筋を伸ばしてそのまま上体を後ろに反らします
このときヒザが曲らないように注意します
パートナーは1m後ろに下がって立ち
文字を書いた紙の高さを段階的に下げていきます
壁に目印をつけてもOKです
どんどん低くして、どこまで読めるかチェックします
ヒザ下の高さ 10代
太ももの高さ 20代
へその高さ 30代
胸の高さ 40代
目の高さ 50代
見えない 60代
■緊張筋(きんちょうきん)は脂肪を燃焼させる
反り返った姿勢を支えるのは筋肉で、特に緊張筋(脊柱起立筋、大臀筋、大腿二頭筋、ヒラメ筋)という部分が使われます。
背中の筋肉が衰えると体型が前方に崩れ落ち、後ろ姿や全体のシルエットが老けた印象になってしまいます。
緊張筋は重力に逆らうとき最も使われ、楽な姿勢をとっているときは使われていません。
背中・お尻・モモの裏につながる緊張筋は、そのどれもが脂肪を燃やす筋肉です。
ようするに体の後側を使っている人ほどヤセやすく、逆に使っていない人ほど太りやすくなります。
■緊張筋の衰えチェック
イスから真直ぐ上に立ち上がります
日頃背中の筋肉を使っていない人は、無意識に前傾してその勢いで立ち上がっています
その違いを分かりやすくするため、前に壁を置いて前傾できないようにします
緊張筋が若々しい人はその状態でも立ち上がることができるはずです
普段、楽なな姿勢ばかりしていると緊張筋が使われず筋肉年令が老化し、ぜい肉が増え、体型も崩れていきます。
■緊張筋を鍛える イニシャルK体操
真直ぐ立って、片方の手足をおもいっきり上下に引っ張るように伸ばします
続いて、残る一方の手足を横へ
全体でアルファベットのKを描くようにします
顔は正面に向けたまま、横に上げた手足をしっかり後ろの方に反らしていきます
おもいっきり反ったところで5秒間キープします
その後もとのKの字にゆっくり戻して手足を下ろします
この動きを左右交互に3回
1日2回行います
■身体年令チェック
●ヒモつかみ
利き手を出して、手の平にヒモを乗せます
長さは60cmが目安、くつヒモでもOK
乗せるときに親指側を10cmほど垂らします
両目をしっかりつぶります横からパートナーがヒモを引きます
ヒモのすべりを感じたらギュッとつかみます
何cm残ったところでつかむことが出来たかその長さをチェックします
25cm 10代
20cm 20代
15cm 30代
11cm 40代
8cm 50代
5cm 60代
手の平をすべっていくヒモの感触。
この刺激をとらえて反応するのは反射神経の働きです。
これは例えば物が落ちて来て素早く避けるのと同じです。
ヒモつかみチェックで分かるのは反射の衰えです。
■脊髄について
手の平で感じた刺激が脳に伝わり、つかめという指示が筋肉に戻る。
このとき脳や筋肉が若々しいことも重要ですが、手足の神経と脳のやりとりを仲介している脊髄も重要です。
脊髄とは、脳と身体の情報伝達路に沿う神経繊維のことです。
手足が無意識でも動くのは脊髄の働きです。
脊髄は内臓神経とも繋がっていて、様々な不調を素早く脳へ伝える重要な働きもしています。
■脊髄を鍛える方法
・いつもと違う手を使う
・いつも使わない指を使う
・目をつぶってイスに座り、空き缶を足で立てる
指先への新しい運動刺激は、脊髄の活性化にもつながります。