ひじき(ヒジキ)のミネラルをおいしく摂取!(ガッテン)

ひじき(ヒジキ)のミネラルをおいしく摂取!ひじき(ヒジキ)には食物繊維、カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄分などミネラルが豊富。ひじき(ヒジキ)をたっぷりの水で戻し、電子レンジで水を飛ばすのがポイント

■ひじき(ヒジキ)について
ひじき(ヒジキ)は鉄分・カルシウム・食物繊維などミネラルたっぷりの食材!
乾燥ひじき(ヒジキ)5gには3gの鉄分が含まれていますが、いま日本人の女性が足りないといわれている鉄分の量が3gになります。
10gの乾燥ひじき(ヒジキ)で70g以上の水分を吸収します。
ひじき(ヒジキ)は出荷される前に十分煮込んである食材で、4時間近く加熱処理され、しぶみを抜いてやわらかくされています。

■ひじき(ヒジキ)1杯分のミネラルはワカメの酢の物だとどのくらいの量になるか?
カルシウムは4.5杯分
マグネシウムは4杯分
カリウムは25杯分
鉄分は28杯分

■ひじき(ヒジキ)は100gあたりには43gの食物繊維が含まれている!
ひじき(ヒジキ)はその半分近くが食物繊維であり様々な健康効果があります。
ひじき(ヒジキ)の食物繊維の多くを占めるアルギン酸は、人工イクラの材料としても使われます。
イクラの味を付けたアルギン酸水溶液をカルシウム水溶液に入れると、アルギン酸水溶液が膜を作り粒状になります。

■食感最高!!おいしいひじき(ヒジキ)の煮物の作り方
1:まず合わせだしを作ります
材料(乾燥ひじき10g)
水   100ml
醤油  2杯
みりん 小さじ1杯半
酒   小さじ1杯半
砂糖  小さじ1強

2:ひじき(ヒジキ)を水戻しして電子レンジで水分を飛ばす
水戻ししたひじき(ヒジキ)を手で軽く絞り、電子レンジで水分を飛ばします
完全に手で絞ってしまうとミネラルも一緒に逃がしてしまうためです
乾燥ひじき(ヒジキ)10gで1分30秒

3:フライパンで具材を炒め、そこにひじき(ヒジキ)と合わせだしを加え煮込むこと3分で完成!

■ひじき(ヒジキ)にヒ素が含まれている?
ひじき(ヒジキ)には微量のヒ素が含まれていますが通常の摂取量なら問題はないそうです。
また、ひじき(ヒジキ)を水戻しすると、ヒ素の多くが流れ出ていきます。
ヒ素は20℃の水では、30分戻しで半分以上が流れ出し、80℃に上げるとさらに流出量が増えます。
マウスの実験では、摂取されたひじき(ヒジキ)のヒ素は、72時間以内に糞として75%が排出され、尿として24%排出されています。
ひじき(ヒジキ)のヒ素が発ガンに寄与しているという報告はないので、これまでの食生活を踏襲すれば全く問題はないそうです。
水戻し時間30分したひじき(ヒジキ)を体重50kgの人が食べる場合、1週間に小鉢5〜7杯程度なら問題はないそうです。
ヒ素をより取り込まない食べ方は水戻しにポイントがあります。
ひじき(ヒジキ)をたっぷりの水で戻し、途中で水をかえる!!
常温の水道水ではヒ素の66%が減り、カルシウムは5%、鉄分は6%が減ります。
80℃のお湯で30分戻すとヒ素は97%減り、カルシウムは12%、鉄分は12%減ります。

<<ひじき(ヒジキ)を使ったおいしい料理>>
■ひじキッシュの作り方

材料(4人分)
 芽ひじき(乾物) 10g
 卵        2個
 プロセスチーズ  50g
 パセリ      大さじ1
 生クリーム    大さじ5
 ベーコン     30g
 塩        小さじ1/6
 こしょう     少々

ひじき(ヒジキ)はたっぷりの水で戻して、軽く水切りをした後、電子レンジで1分30秒加熱して水分を飛ばします
水分を飛ばしたひじき(ヒジキ)と他の材料を混ぜて器に入れ、600Wの電子レンジで5分加熱すれば出来上がりです

■長長ひじきのザーザーまぜの作り方
材料(4人分)
 水       200ml
 エビ(殻付)  5匹(エビは殻をむいておく)
 ザーサイ    30g
 とうがらし   1本
 長ひじき(乾物)10g
 緑豆春雨    20g
 レモン汁    大さじ1
 ごま油     大さじ1
 香菜      適量

200mlの水でエビを軽く茹で、茹で汁に千切りしたザーサイ・とうがらしを入れます
ひじきを上のように戻し、他の材料も入れ、煮汁が吸い込むまで中火で加熱します

■ひじきのお花焼き
材料(4人分)
芽ひじき(乾物) 10g
豚ひき肉     200g
干ししいたけ   大さじ2(みじん切り)
しようが     小さじ2
塩        小さじ1/4
長ネギ      大さじ4(みじん切り)
砂糖       小さじ強
ごま油      適量
餃子の皮     15枚程

ひじきは上のように戻しておきます
すべての材料を混ぜて、餃子を作るように餃子の皮で混ぜた物を包み、フライパンで焼けば出来上がりです

■ひじき(ヒジキ)に関する豆知識
●ひじき(ヒジキ)の収穫量が多い沖縄県与那原町では、ひじき(ヒジキ)を使った石鹸を作っています
ひじき(ヒジキ)に含まれる多糖類のおかげで肌がスベスベになると人気だそうです。

●日本では海藻の名をあてた地名が多くありますが、昆布は8カ所、ひじき(ヒジキ)では3カ所あるそうです。