くも膜下出血!突然死を予防する!くも膜下出血(くもまっかしゅっけつ)とは、致死率が高い病気です。くも膜下出血(くもまっかしゅっけつ)の最大の原因は脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)です。高血圧・喫煙に注意しましょう
■くも膜下出血(くもまっかしゅっけつ)とは?
くも膜下出血(くもまっかしゅっけつ)とは、致死率が高く、発症するとおよそ半数の人が命を亡くしてしまうほどのおそろしい病気です。
くも膜下出血(くもまっかしゅっけつ)の最大の原因は脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)で、血管の壁に動脈瘤が出来ると、何らかの原因でこの動脈瘤が破裂し、くも膜下出血(くもまっかしゅっけつ)が起こります。
平成16年のくも膜下出血(くもまっかしゅっけつ)によって亡くなった人
1万4,728人 このうちその日のうちに亡くなった人が2割近くいるそうです。
■脳卒中(のうそっちゅう)とは?
脳卒中(のうそっちゅう)とは脳硬塞、脳出血、くも膜下出血(くもまっかしゅっけつ)の総称で血管の病気です。
■脳硬塞
脳硬塞で脳の血管詰まらせる原因の一つが血栓(けっせん)!
動脈硬化を起こした血管に傷がつくと、そこに血栓が出来ます。
この血栓が飛ぶことによって脳の血管を詰まらせることで脳硬塞が起こります。
脳は心臓に近いので勢いよく血液が流れてきます。
心臓が1拍する度に、およそ1m70cmの高さまで水を飛ばす程の力が血管にかかります。
常に大量の血液を必要とする脳は、太い動脈や細い動脈が分岐をしながら複雑に繋がっています。
■酢で血圧を下げることも出来る?
酢を毎日大さじ一杯とると血圧を下げる効果があるそうです。
しかし酢を摂ることを止めてしまうとまた元に戻ってしまうそうです。
■動脈瘤が出来やすい場所
複雑に繋がった脳の血管の中でも、T字になった部分やY字になった部分で起こりやすくなっています。
脳の動脈瘤がなぜできるのか?詳しいメカニズムはわかっていません。
そのため防ぐために何をしたらいいのかもわかっていない状況です。
動脈瘤は大きくなる場合もありますが、ならない場合もあります。
■MRA(磁気共鳴血管撮影法)
MRA(磁気共鳴血管撮影法)という撮影法により動脈の血管だけを立体的に写し出し、動脈瘤があるかどうかつきとめることが出来ます。
1mmくらいの動脈瘤を発見する事が出来ます。
■動脈瘤の治療方法
●クリッピング手術(頭部を切開する方法)
・50年の歴史があります
・患者さんへの負担が大きくリスクが高い
・場所によっては処置できない
手術につかうのは洗濯バサミに似た小さなクリップ。
まず他の組織を傷つけないよう気をつけながら動脈瘤の根元部分をクリップではさみます。
その後、上に残った血液を抜いて動脈瘤をなくしてしまいます。
これがクリッピング方法です。
●血管内治療(切開せず、カテーテルを使用します)
・9年の歴史
・患者さんへの負担が少ない
・クリッピングできない場所の処置も可能
カテーテルという細い管を使い、さらに細い金属製のコイルを中に通し使用します。
まず太ももの血管からカテーテルを入れて脳の血管まで通します。
動脈瘤のある場所についたところでコイルを出して内側から動脈瘤内を埋めます
■動脈瘤手術をしない
アメリカの論文では10mm以下の未破裂脳動脈瘤が破裂する確率は年間で0,05%で、日本では少し高く1%弱になるそうです。
そのため検査や手術のリスクもあることから手術をしない人もいます。
未破裂脳動脈瘤は破裂しなければ何も悪さをしません。
予防手術による合併症の危険は2〜4%
つまり2〜4%危険のある予防手術を行うか、手術せず1%弱の危険性を一生背負っていくかということになります。
■動脈瘤破裂の危険が高い場合
・動脈瘤の大きさが5ミリ以上、動脈瘤の形がいびつである
・動脈瘤が複数ある
・高血圧、喫煙
・家族が発症している
■見逃さない!くも膜下出血のサイン!!
くも膜下出血(くもまっかしゅっけつ)が起こると激しい痛みがすぐに起こると思われがちですが、そうではなく半数の人は大発作を起こす前に小さな発作を起こすことが知られています。
・突然の軽い頭痛(原因に心当たりがない突然の頭痛)
・めまい
・物が二重に見える(脳動脈瘤が大きくなってきたときに起こる症状)
・片方の瞳孔が拡大する(脳動脈瘤が大きくなってきたときに起こる症状)