座骨神経痛(ざこつしんけいつう)について

腰痛の原因は、生活習慣や生別 、年齢職業などが複雑に関係していますが、多くの場合、腰を支える骨筋肉の故障が腰痛の原因となっています。急性期は安静にし、回復期に少しずつ身体を動かし腰痛を予防しましょう。

■座骨神経痛(ざこつしんけいつう)とは?
座骨神経痛とは、腰椎から出てお尻・太ももの後ろ・膝・ふくらはぎ・足の先まで云っている末梢神経である座骨神経が、圧迫されたり刺激されたりすることにより、片側の臀部、大腿の後面、ふくらはぎが痛み、かかとやくるぶし、足のうらの方まで痛みが走る神経痛です。
症状としては、軽い痛みの症状や、しびれなどの知覚障害、重い麻痺などがあります。

>座骨神経痛の原因
>座骨神経痛の治療方法
>日常生活の注意点


■座骨神経痛の原因
大部分は腰椎の椎間板ヘルニアや中高年者に生じる腰部脊椎管狭窄症(脊髄(せきずい)の中を通る脊柱管(せきちゅうかん)が狭まって神経を圧迫する)によるものですが、ほかに腰椎の腫瘍、変形、カリエス、骨盤の腫瘍、前立腺のがんなどが原因になっていることもあります。


■座骨神経痛の治療方法
痛みが強いときは、安静にして鎮痛剤を使いながら様子を見ます。
痛みがひどいときは、局所麻酔を注射する硬膜外ブロックや神経根ブロックという方法を行い、それでも効果が得られない場合は手術で治す場合もあります。
ある程度痛みが治まってきたら、温熱療法・牽引療法・運動療法・骨盤ベルトで補正するなどの治療を行います。
原因となっている疾患をはっきりさせ、その治療をすることが大切です。
中年以上の人は、急に重い物を持ち上げたりすると、椎間板ヘルニアから座骨神経痛が起こりがちなので、注意が必要です。
無理をしないで、自分の痛みの原因を知り時分の症状に合った治療を行っていくことが大切です。


■座骨神経痛の日常生活での注意点
普段の生活の中で長時間同じ姿勢をとらない!
重い物を持ったりしないようにする!
中腰姿勢に気をつける!
規則正しい生活、バランスのとれた食事、適度な運動をし、ストレスをためない生活を心がけることが重要です。
カルシウム不足から、正常な新陳代謝が行われず、腰痛、座骨神経痛、肩凝りを引き起こすという考えもあります。
思いあたる方は食事の面から気を付けてみるというのも一手段だと思います。