脊椎炎(化膿性脊椎炎)について

腰痛の原因は、生活習慣や生別 、年齢職業などが複雑に関係していますが、多くの場合、腰を支える骨筋肉の故障が腰痛の原因となっています。急性期は安静にし、回復期に少しずつ身体を動かし腰痛を予防しましょう。

■脊椎炎(化膿性脊椎炎)とは?
脊椎炎には化膿性脊椎炎と結核性脊椎炎(脊椎カリエス)の2種類あります。
ここでは前者の化膿性脊椎炎を説明いたします。
化膿性脊椎炎は黄色ぶどう球菌などの細菌が脊椎に感染して起こります。
急に発症して激しい痛みと発熱が起こります。
細菌により腰椎が破壊されると急激な激痛が起こり脊椎を曲げることが難しくなります。
炎症の程度により痛みや曲げられない状態が異なります。
安静にして寝ていても痛みがなかなかおさまりません。
細菌の種類によっては慢性化するおそれがあります。

■結核性脊椎炎(脊椎カリエス)
結核菌が血流を介して脊椎に転移して破壊し、強い痛みが生じます。
結核にかかっている人はもちろん、以前結核にかかったことがある人発病の危険性があります。
破壊された部分に生じた肉芽や大量の膿は脊髄を圧迫し、排便・排尿障害、下肢のマヒなどが起こすこともあります。

■脊椎炎(化膿性脊椎炎)の治療法
治療方法としては安静にして抗生物質などの化学療法が基本になります。
それでも症状がよくならない場合は手術療法により病巣を取り除いたり、骨の移植を行います。