老化予防！赤身肉で亜鉛不足解消

老化予防！赤身肉で亜鉛不足解消！赤身の肉は亜鉛を多く含むだけではなく、動物性タンパク質が吸収を助けてくれます。クエン酸やビタミンCを同時に摂取すると亜鉛が吸収率アップ。レモンのエリオシトリンには脂質の吸収を抑えてくれます

■亜鉛（あえん）について
亜鉛は鉄やカルシウムなどと同じ身体に必要な16種類のミネラルの一つです。
亜鉛は性ホルモンの生成や精子・卵子の発達などにも大きく関わっています。
体内では作られず、食事などで摂取する必要があります。
通常体内にはおよそ2gの亜鉛が蓄えられていて、その半分は血液中に、残りは様々な臓器にあって足りなくなると血液中の亜鉛が足りない場所に急行します。

■亜鉛が不足すると老化が進行する
一般的に体内の亜鉛量は年齢と共に減少していきます。
通常、亜鉛の必要摂取量は７〜９gになります。
亜鉛は様々な食材に含まれていますが、日常生活の中で過剰に使用されることで慢性の亜鉛不足状態が起こっています。
亜鉛は新陳代謝に必要な物質で、亜鉛が不足すると正常な新陳代謝が行われず老化が進行してしまいます。

●亜鉛が不足すると脳の老化が進む
脳の海馬では情報を記憶したり整理したりするのに様々な情報伝達物質が分泌され大量に行き交います。
亜鉛は情報伝達物質を調整し、記憶した情報を正しく呼び出したりしています。
しかし、亜鉛が不足すると情報伝達がうまくいかず必要な情報を呼び出しずらくなってしまいます。

●亜鉛が不足すると肌の老化が進行する
肌の細胞はおよそ４週間ごとに新陳代謝を行い肌のハリやみずみずしさを保っています。
この新陳代謝に亜鉛は大量に必要で、もし亜鉛が不足すると肌の細胞は新陳代謝が出来ず、肌荒れやシミなどが現れてきます。

■アルコールで亜鉛が不足する
体内に入ったアルコールは肝臓で分解されます。
その分解を行う酵素は亜鉛の働きかけがないと機能しません。
つまりアルコールを飲めば飲むほど、食事から摂った亜鉛は大量に消費されてしまい体内に蓄えられなくなってしまいます。

■喫煙で亜鉛が不足する
タバコを吸うと体内では活性酸素が大量に発生します。
この活性酸素を撃退する重要な酵素を働かせているのも亜鉛になります。
喫煙量が増えるほど亜鉛は無駄に使われてしまいます。

■ストレスで亜鉛が不足する
亜鉛は脳でイライラの原因の神経伝達物質を抑える働きをしています。
つまりストレスが多いほど脳で亜鉛が大量に使われ、新陳代謝を行うはずの亜鉛が不足して老化を進めてしまいます。

■食物繊維の摂り過ぎで亜鉛が不足する
食物繊維を多く摂ってしまうと亜鉛を包み込んでしまい、吸収される前に体外に排出してしまいます。
そのため亜鉛の状態になってしまいます。

■亜鉛不足解消法！肉（特に赤身肉）を適度に摂取
肉には亜鉛が多く含まれているため、亜鉛不足解消には最適な食材です。
特に赤身肉に多く含まれています。
牛脂身100gの亜鉛量　1.1g
赤身肉100gの亜鉛量　5.5g
肉に多く含まれる動物性タンパク質の中にはシスチンとヒスチジンというアミノ酸が含まれていて、この２つのアミノ酸は亜鉛の吸収を助ける働きがあります。
２つのアミノ酸は亜鉛を包み込み、潤滑油のような働きをしてくれます。
つまり腸の中で亜鉛を吸収しやすくしてくれます。
さらに体内に吸収された動物性タンパク質は亜鉛の運送係に変身し、亜鉛が全身にくまなく行き渡る手助けをする働きももっています。
動物性タンパク質は卵にも豊富に含まれています。
卵料理を１品加えるだけで亜鉛の吸収率がアップします。

■クエン酸やビタミンCと一緒に摂取し亜鉛の吸収率アップ
ビタミンCはレモンなどの柑橘類に多く、クエン酸は柑橘類・お酢・梅干しなどに含まれています。
このクエン酸とビタミンCが亜鉛をコーティングし、腸で亜鉛を取り込みやすい形にしてくれるので吸収率がアップします。
普段の食事に梅干しや酢の物を加えるだけで亜鉛吸収率がアップします。
焼き魚や揚げ物にレモンをかけるのも亜鉛のためには良い方法です。
さらにお酢を料理に取り入れるのも良いです。
酢豚やちらし寿司などオススメ料理です。

赤身の肉は亜鉛を多く含むだけではなく、動物性タンパク質が吸収を助けてくれます。
クエン酸やビタミンCを同時に摂取すると亜鉛が吸収されやすくなります。
レモンのエリオシトリンには脂質の吸収を抑える働きがあります。

■キノコチップスとお茶でカゼ予防
キノコに豊富なβ-D グルガンなどの多糖体は、体内の血液中の免疫力を高めてくれます。
またお茶に含まれるカテキンは殺菌作用があり、ノドの粘膜でウィルスを撃退してくれます。

■トンブリと長芋で糖尿病予防
トンブリには血糖値をコントロールしてくれるモモルデシンが豊富に含まれ、インスリンと同じ働きをし、血中の糖を細胞内に取り込む働きをしてくれます。
長芋には粘り成分のデオスコランが豊富に含まれ、糖が体内に吸収される前にコーティングし吸収を緩和して血糖値の急上昇を抑えてくれます。