納豆のポリアミンで若返り 納豆の正しい食べ方。納豆キナーぜは血栓を溶かし。ビタミンB2は、皮膚・髪・ツメの成長を促進。ビタミンK2はカルシウムを骨に付着させる役目をします。ムチンは腸の消化や吸収を促進。大豆イソフラボンは女性ホルモンの代用として働く。ポリアミンは若返り物質として働きます。
■納豆の健康パワーについて
●納豆キナーぜ
納豆キナーぜは、血管の中に出来た血の固まり血栓を溶かす働きがあります。
●ビタミンB2
納豆に含まれるビタミンB2には、皮膚・髪・ツメの成長を促進させる働きがあります。
●ビタミンK2
ビタミンK2は、カルシウムを骨にしっかり付着させるノリの役目をします。
ビタミンK2を摂らないとカルシウムは骨にくっつかず排出されてしまいます。
●ムチン
腸の消化や吸収を促進してくれます。
●大豆イソフラボン
女性ホルモンが不足した時その代用として働きます。
■納豆には若返り物質“ポリアミン”が豊富に含まれている
ポリアミンは、あらゆる細胞の中にあって若さを保つ働きをしています。
その若返り物質ポリアミンを最も多く含んでいる食材が納豆です。
■若返り物質ポリアミンについて
ポリアミンは体内でアミノ酸から作られる物質です。
ポリアミンは細胞の中に存在し、細胞分裂に深く関わっています。
そもそも人間は、細胞が細胞分裂することで臓器は働き続け生命を維持しています。
各臓器の細胞分裂で作られる新しい細胞は全く同じものでなくてはなりません。
その細かな情報が入っているのがDNAです。
ポリアミンは、細胞が分裂するとき新しい細胞の設計図となる情報を、DNAからコピーするのに重要な働きをしています。
つまり若返り物質ポリアミンは、身体のあらゆる細胞を作る上で欠かせない物質です。
身体の各細胞は、その細胞自体が生まれ変わる「細胞周期」が決まっています。
細胞周期とは、細胞が細胞分裂によって新たに生まれ変わるまでの周期のことです。
身体のそれぞれの臓器は、一定の期間内に細胞分裂を行って若々しさを保っています。
ところがポリアミンが少ないと、細胞分裂に必要な細胞情報をDNAからコピーできず、細胞分裂そのものが出来なくなってしまいます。
こうなってしまうと、細胞周期が過ぎているのに細胞分裂できなかった古い細胞が身体のあちこちに残ったままでいるという事態に陥ってしまいます。
つまりこれは、年齢以上に身体は老けているということになります。
逆に言うと、細胞の中にポリアミンが多ければ多いほど若さが保てるということです。
しかし人間は20才を過ぎると、体内で作られるポリアミンはどんどん減っていってしまいます。
ポリアミンは作られなくなっても、摂取するといち早く細胞に取り込まれ働き出します。
このポリアミンを増やすのに最も良いのが納豆です。
■なぜポリアミンは納豆に多く含まれているのか
納豆は、納豆についた納豆菌が驚異的な細胞分裂を繰り返すことでできる食べ物です。
繁殖した納豆菌は1パック中に約500億も入っているそうです。
つまり納豆菌の繁殖力こそがポリアミンが多い最大の理由です。
■ポリアミンは腸でも増える
納豆菌は腸にまで達すると再び繁殖を開始してポリアミンをさらに増やしてくれます。
つまり納豆を食べれば、身体で減ってしまったポリアミンをしっかり補充することができます。
■ポリアミンを効率良く摂る納豆の正しい食べ方
●納豆は大粒・小粒の粒状のものを食べる
ほとんどの納豆は、製造段階で水に浸されます。
「大粒・小粒」は皮に包まれているためポリアミンが溶け出す量が少なくすみますが、「ひきわり」は皮がついていないためポリアミンが流出してしまいます。
ポリアミンをもらさずに「ひきわり」を食べるには、大粒や小粒の納豆を家で細かく切ってひきわりにするのがおすすめです。
納豆を包丁などで叩いてひきわりにすれば、表面積が増えて納豆菌が繁殖しやすくなりポリアミンの量も増えます。
●納豆には卵を入れた方が良い
卵のタンパク質は納豆菌の大好物!
入れるとより繁殖するためポリアミンの量が増加します。
●納豆は50回以上かき混ぜる
納豆菌が繁殖するには酸素も必要です。
多くかき混ぜることで、すべての納豆菌に酸素が行き渡り、さらに繁殖しポリアミンが増えます。
50回でほぼまんべんなく酸素が行き渡ります。
●納豆は冷蔵庫から出して、しばらくしてから食べる
10℃以下の場所では、納豆菌は繁殖力が衰えてしまいます。
家庭の冷蔵庫はほとんどが5℃以下に設定されているため、冷蔵庫から出してすぐは納豆菌は元のままです。
冷蔵庫から出し、混ぜてしばらく置いておくと納豆菌が活動を始めポリアミンの量が増えます。
●醤油やからしは食べる直前に入れる
醤油には塩分が含まれています。
この塩分が納豆菌の繁殖を止めてしまうため、食べる直前に加えるのがベストです。
■ポリアミンたっぷりの納豆の正しい食べ方
納豆は粒のものを選ぶ
料理の前に冷蔵庫から出す
卵を入れる
50回以上よくかき混ぜる
そのままの状態でしばらく置いておく
食べる直前に醤油やからしを入れる
以上のことを行うと、そのまま食べるよりも2倍ものポリアミン量になります。
ポリアミンたっぷりの納豆を食べると、身体が軽く感じたり、さわやかな気分を感じたりするそうです。
■その他のポリアミン含有食材
キノコ(特にシイタケ)、味噌、ブルーチーズ、漬け物
納豆に比べるとポリアミン含有量は少ないです。
■納豆にネギを入れるとさらにおいしく健康パワーが増します
納豆とネギの黄金比率は1:1
ネギに含まれる“アリシン”には脂肪燃焼、体力アップ、デトックス効果があります。
体内に取り込まれた重金属などの有害物質は、できるかぎり腎臓に集められます。
問題は、そのまま腎臓に溜まりやすいということです。
こうなると腎臓の機能も低下します。
むくみや慢性的な疲労感が起こりやすくなります。
アリシンは腎臓に溜まった有害物質に直接的に働きかけて排泄しやすい形に変え、目詰まりしている有害物質を掃除してくれます。
ネギの葉先は緑黄色野菜で、アリシンはもちろんビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCには有害物質を包み込んでスムーズな排泄を促す働きがあります。
つまりデトックスの最後の仕上げ役の働きをしてくれます。
■ショウガで血液サラサラ
ショウガの辛味成分“ジンゲロール”の刺激が血行を促進し、抗酸化パワーがドロドロ血を予防してくれます。