熱中症対策・熱中症予防方法!(あるある)

熱中症対策・熱中症予防方法!熱中症の予防には水をこまめに摂取することが大切です。湿度が高いと熱中症になる可能性が高まります。炎天下では帽子をかぶり、適度に脱いで帽子内の湿度を下げましょう

■熱中症(ねっちゅうしょう)について
熱中症(ねっちゅうしょう)とは、一般的に暑い環境で発生する体の様々な障害のことです。
日射病、熱射病、熱けいれん、熱疲労などを含む言葉です。
熱中症で病院に運ばれる人の数は10年間で5倍にも増加しています。
その原因の一つがヒートアイランド現象などのアスファルトやビルから反射した熱による気温の上昇と考えられています。

■体温調節機能
常に一定に保たれている体温が、炎天下にいたり運動で体温が上昇し始めると、生命維持のために発汗と血管拡張の2つの機能が働き始めます。

●発汗機能
体温が上昇し始めると体が汗をかきます。
汗は皮膚の表面から蒸発するさいに熱を奪い体温を下げています。
暑い時に扇いだりするのは汗を蒸発させて体を冷やすための自然な動作です。

●血管拡張機能
自然に発生した熱は血液により全身に広がります。
この熱を外に逃がしやすくするために毛細血管が拡張し血流を増やし熱を放出しやすくします。
暑い時に体が火照るのは、体温を下げ熱を逃がしやすくするために皮膚の近くに血流を増やしているため起こります。

●体温調節中枢
発汗機能と血管拡張機能の2つの機能が働くことで体温が下がりますが、その司令塔となるのが脳の視床下部にある“体温調節中枢”です
体温調節中枢は体の内部や皮膚から温度変化の情報をキャッチすると体温を一定に保とうと血管を拡張したり、汗を出す指示を出したりしています。

●暑さによる吐き気やむかつき
血管拡張により皮膚近くに血流が増加しますが、その影響で内臓の血流は減ってしまいます。
身体全体の血流量は一定のため、血液が皮膚表面に移動すると重要な内臓に血液が足りなくなってしまいます。
つまり胃や腸に行くべき血液が減少し、酸素や栄養分が届かなくなってしまいます。
その時に出る症状が吐き気や胸のむかつきなどの症状になります。

●暑さによる頭痛・めまい
さらに体温調節中枢は同時に汗を出せと指示を出しますが、さらに水分が減り血液がドロドロ状態に!
これにより血液が最も重要な部分である脳に届かなくなってしまいます。
結果、脳が酸欠状態になり頭痛やめまいなどの症状が起きます。
熱中症の症状は体温が一気に上がるから起こるのではなく、「正常な機能が働き体温を下げる」というこの作業が熱中症の始まりになります。
この初期の段階で熱中症に対処していれば大事に至らず、すぐに回復することができます。
しかし、暑くても「これくらなら大丈夫」と無理をしていたり、気付かぬうちに暑い所にいたりすると熱中症になってしまったりします。

■熱中症予防
水をこまめに摂取することが熱中症の予防につながります。
水分を摂ると、汗をかいたりトイレが近くなるからと水分を摂らずに暑い所にいると熱中症になる可能性が高くなります。

■熱中症の対処法(熱中症になってしまったら)
●日陰に入り横になる

●意識があり飲めるようであれば、塩分を含むスポーツドリンクなどを飲む

●ボタンやベルトなど、身体を圧迫しているものを緩める

●首・ワキの下・足の付け根を濡れタオルで冷やし、さらに扇いだりする
太い動脈を冷やすことで体温を下げることができます

■熱中症に陥りやすい条件:湿度
熱中症は暑いときは注意しますが、涼しいときは気を付けず、さらには運動をしたくなってしまいます。
しかし涼しいからといって無理をすると熱中症になる可能性があります。
湿度が高い場合でも運動して体温が上昇すると、体温調節中枢が働いて汗を出せと指示して体温を下げようとします。
ところが湿度が高いと、せっかく出した汗も蒸発出来なくなり、体温を下げられず皮膚に残ってしまいます。
汗は蒸発しないと体温を下げられません。
すると体温調節中枢は体温が高いままと判断して、さらに汗を出すように指示します。
体温が下がらないのに汗は出続け、脱水症状が加速度的に進んでしまいます。

■夕方以降・雨上がりは熱中症に注意
涼しくなる夕方以降は湿度が上がるため、熱中症になる危険性が高まります。
特に雨上がりは湿度が急上昇するので熱中症に要注意です。
湿度が70%を超えたときの運動も熱中症に要注意です。

■帽子は炎天下での熱中症対策には必要不可欠
頭の一部分などが熱くなっただけでも、体温調節中枢は全身に汗を出せと指示を出します。
そのため無駄な汗をかき続け脱水が加速し、より熱中症に陥りやすくなります。
帽子は炎天下での熱中症対策には必要不可欠です。

■帽子は適度に脱いで湿度を下げることが熱中症対策に大切
湿度が高いと熱中症になりやすいですが、これは帽子の中でも起こります。
帽子をかぶり続けていると、頭の湿度が高くなり、より熱中症に陥りやすくなります。
炎天下では帽子は必要ですが、帽子の中が汗で湿っぽくなったり汗を感じるときは、帽子を脱いで汗を蒸発させてからもう一度帽子をかぶることが大切です。

■ピスタチオで血液サラサラ
ピスタチオにはフィトステロールという成分が豊富に含まれ、コレステロールの吸収を抑えて食事で摂った内の80%をそのまま排泄してくれる働きがあります。
その結果、血中のコレステロールが減少して血液サラサラになります。
摂取の目安:1日10粒を食後に摂取

■もやしで夏バテ解消
もやしにはアスパラギン酸というアミノ酸が豊富に含まれています。
アスパラギン酸は全身にミネラルを運ぶ働きをし、これによりエネルギーの生産が全身で活発化します。
さらには腎臓に集められた疲労物質アンモニアの排泄を促してくれます。
またもやしには胃腸の働きを助ける消化酵素アミラーゼも含まれています。