■ゴマ(胡麻)のパワーの正体はゴマリグナン!
ゴマリグナンはゴマの天然化合物という意味でセサミン、セサモール、セサモリン、セサモリノール、ピノレジノールの6つの抗酸化物質を含む集合体です。
ゴマリグナンは多くの病気の原因である活性酸素を撃退してくれる抗酸化物質です。
■なぜ老化するのか?
身体の老化を進める原因でもある活性酸素は、細胞が代謝を行う過程で発生するものです。
全身の細胞は生命活動を維持するために細胞内のミトコンドリアの中でエネルギー代謝を行っています。
そのエネルギー代謝に必要不可欠なのが酸素ですが、その副産物として活性酸素が発生し細胞を傷つけ衰えさせてしまい、傷付いた細胞が多くなるほど老化が進行していきます。
活性酸素が身体の中で最も多く発生するのが肝臓!
肝臓は生きるのに必要な物質の合成や分解を絶えまなく行う体内最大の代謝工場です。
肝臓の作業数はおよそ5000種と言われていて、膨大な数の細胞が活動しています。
そのため活性酸素の発生量も体内一で、全身のおよそ7割の活性酸素が肝臓で発生していて、身体一の老化危険地帯でもあります。
しかし、本来肝臓にはこれを防ぐ仕組みが備わっています。
それが体内の抗酸化物質である酵素「SOD」です。
肝臓にはこのSODが最も多くあり、活性酸素が発生するそばから撃退して肝臓を守っています。
ところがこの状態は期間限定で、20代を境にSODは減少し始め加齢と共に肝臓の防衛機能が低下していきます。
さらに現代人はストレス、タバコ、お酒、脂こってりの食事など活性酸素を大量に発生させる要因が多く、肝臓は加速度的に老化して肝臓機能低下しています。
肝臓は全身の細胞に栄養を送る一方、細胞から出た老廃物を回収・処理し、細胞の新陳代謝をスムーズに行わせるのですが、肝臓機能の低下など全身の栄養補給が滞るだけではなく、老廃物の回収も停滞すると、見た目にも疲労感や肌荒れ、さらに運動しても痩せない身体となって老化が現れていきます。
つまり老化を引き起こす大きな要因こそ肝機能の低下にあります。
肝臓の機能低下を防ぐには身体の外から抗酸化食品を摂ることが重要になります。
■代表的な水溶性抗酸化物質
・ビタミンC(柑橘類)・カテキン(緑茶)・アントシアニン(赤ワイン、ブルーベリー)
吸収も早く血管内の活性酸素を撃退してくれますが、脂で出来ている細胞膜は通れないため肝臓には到達出来ません
■代表的な脂溶性抗酸化物質
・βカロテン(緑黄色野菜)・ビタミンE(青魚)・ゴマリグナン(胡麻)
βカロテンとビタミンEは血管内の活性酸素を撃退、脂溶性のため肝臓に入ることも可能です。しかしそれまでの戦いで弱体化してしまう可能性があります。
一方ゴマリグナンは血管内では変身して戦いを避け、無傷のまま肝臓の細胞に入ります。そして肝臓内で再び抗酸化物質に変身して100%の力で活性酸素を撃退してくれます。
■ゴマリグナン効果!
消化吸収された脂肪酸はエネルギーになるために肝臓へ運ばれ細胞の中に入ります。
本来ならそこでβ酸化酵素という物質によりミトコンドリアに入りやすくしてくれますが、β酸化酵素もSOD同様に加齢と共に減少していくため脂肪酸がミトコンドリアに入りずらくなってしまいます。
この状態が進むと、入れなかった脂肪酸が血液中に溢れてドロドロ血に!肝臓の細胞の外側に溜まれば脂肪肝に!脂肪細胞に溜まれば肥満になってしまいます。
ゴマリグナンには肝臓で脂肪の分解を促進し、脂肪を燃焼しやすくする働きがあります。
肝臓に到達したゴマリグナンは脂肪に対してβ酸化酵素と同じ働きをし、脂肪を効率良くエネルギーに変える手助けをしてくれます。
■ゴマ(胡麻)の美肌効果
ゴマリグナンが肝臓の活性酸素を撃退すると、肝機能が上昇し肌の細胞の代謝を促し、肌の細胞が健康を取り戻されます。
■得するゴマ(胡麻)摂取法
「炒る」ことで抗酸化力が12倍にアップ!
・高温で(約200度)5秒が目安、4〜5粒跳ねたらOK!
「する」ことで吸収率アップ!
・さまざまな角度からすることが出来るすり鉢がベスト!ミキサーやすり機でもOK
「すってペースト状にする」ことでさらに吸収率アップ!
■あるあるオリジナル万能ゴマだれ
・ベース(4人分)
ゴマ(50g) しょうゆ(30cc) 砂糖(25g)
しょうゆはゴマと分離しないように少しずつ入れる、砂糖はお好みに応じて加える
・しゃぶしゃぶ用ゴマだれ
ベース(50g) 味付けポン酢(100cc) カツオだし(500cc)
・中華だれ
ベース(50g) おろし生姜(適量) 酢(30cc) ラー油(適量) ゴマ油(適量)
■ミニトマトで疲労回復
ミニトマトにはクエン酸やリンゴ酸が多く含まれ、筋肉に溜まる乳酸の分解を助け疲れにくくしてきれます。
またミニトマトには抗酸化物質リコピンが多く含まれ運動時に全身の筋肉などで発生する活性酸素を撃退してくれます。
ミニトマトは乳製品と一緒に摂ると吸収率がアップして良いそうです。