■血管状態をチェック!
親指以外の指を内側で根元までしっかり組み、そして互いの親指をつけます
他の指は必ず根元で組んだ状態
このとき左右の親指が根元までつくかがポイントです
ついてしまった人は動脈硬化の危険が!
痛みを感じず親指がピッタリとつく場合は、靱帯に伸縮性がなく伸びきっていると考えられます。
靱帯と血管は同じタンパク質でできているため、血管自体に伸縮性が失われている可能性があります。
動脈は心臓から出た血液を全身に流し、酸素や栄養成分などを送る重要なパイプ!
心臓から出る上行大動脈(じょうこうだいどうみゃく)は500円硬貨と同じ直径があります。
動脈は柔軟性と伸縮性に富む血管で、たとえ心臓から大量の血液が流れてきても漏れたり破れたりすることは正常な状態であればありえません。
しかし血管も伸縮性が失われるともろく硬くなっていきます。
●下記の行為などが一時的に動脈を硬くさせ、その積み重ねがしだいに血管を硬くしていきます。
タバコの吸い過ぎ、過度な飲酒、味の濃い食事、脂っこい食事、慢性的な寝不足、ストレス、長時間冷房の部屋で過ごすなど
■動脈のしくみ
動脈は3層構造になっていて、一番外側にあるのが血管自体を保護している外膜です。
次の中膜は筋肉で出来ていて、拡張や伸縮はこの中膜の筋肉行っています。
そして血液の流れに常にさらされているのが内皮です。
この内皮を作っているのが血管内皮細胞で細胞一個分の厚さしかない薄いものです。
血管内皮細胞は血液に接するぶん、生活行動からの影響を直に受けやすく、たびかさなる攻撃を受けると傷付いてしまいます。
血管内皮細胞が傷付くと、動脈を守るNO(一酸化窒素)という物質が減少します。
NO(一酸化窒素)は血管内皮細胞で作られ、中膜の筋肉層に働きかけ血管を柔らかくし拡張させる働きを持っています。そのため血管内皮細胞が傷付くとNO(一酸化窒素)が出なくなり動脈も徐々に硬くなっていきます。
さらに内皮の傷付いた部分からは血液中の悪玉コレステロールなどの有害物質が侵入し、血管壁を厚くし血管を狭くさせ、その結果動脈硬化となってしまいます。
▼▼動脈をしなやかにする方法▼▼
■血管内皮細胞改善食材
●EPA(エイコサペンタエン酸)
主に青魚に含まれる成分で、悪玉コレステロールを減らし血管内皮細胞を健康に保つ環境を作ってくれます
●GABA・ギャバ(ガンマーアミノ酪酸)
発芽玄米などに多く含まれる成分で、血管の過度な収縮を抑制してくれます
スイカ、メロン、発芽玄米など
●ビタミンP(フラボノイド化合物の総称)
ビタミンPは血管内皮細胞に直接働きかけ、壊れた細胞で悪玉コレステロールの侵入を防ぎ、血管内皮細胞を直接修復してくれます。その結果NO(一酸化窒素)も出やすくなります。
・ビタミンPが含まれる食材
そば、マンゴー、パプリカなどの柑橘類
※ビタミンPは水容性で熱に強く、加熱しても成分は変わりません
■NO(一酸化窒素)を出す
●適度な運動で全身に血液を送り血管内皮細胞を刺激する
●リラックスで血管内皮細胞からよりNO(一酸化窒素)を出やすくする
・足裏マッサージなどのリフレクソロジー(自律神経を介して血管内皮細胞を刺激する)
●あるある足裏刺激法
・足指回し(足の指をひっぱるように一本一本ゆっくり大きく回します)
・足裏全体刺激(両指を使って中央を上から下へ、両サイドを下から上へ刺激します)