腰痛の原因は、生活習慣や生別 、年齢職業などが複雑に関係していますが、多くの場合、腰を支える骨筋肉の故障が腰痛の原因となっています。急性期は安静にし、回復期に少しずつ身体を動かし腰痛を予防しましょう。
まず医療機関に行くかどうかは、ぎっくり腰などの急性の腰痛をのぞいて、数日間安静にして様子をみます。
仰向けになって安静にしているときは、ひざの下に枕や座布団などを敷いたりし、横向けになって安静にするときは、ひざを曲げてエビのような姿勢をとり、両ひざの間に座布団やクッションなどをはさむなどすると楽になります。
人それぞれに楽な姿勢があるので自分なりに一番楽な姿勢を見つけて安静にしましょう。
たいていの腰痛は徐々におさまっていきまが、安静にしてもいっこうに痛みがひかなかったり、排尿・排便に支障をきたしたり、下肢にしびれやマヒがある場合は、無理をせず専門の整形外科などの医療機関に行くようにしましょう。
どの病院などに行ったらいいかわからないときは、同じように腰痛になっている方の話しを聞くなどし、その中から選ぶのもひとつです。
問診を受ける前には、どういう経過で今の状況になったかを自分なりに整理しておくとよいです。
腰痛の痛みや不安から焦ってしまうこともあるので、医師に自分の状況をより正確に伝えることができると思います。
●整理しておく点
・どのようにして起こったか?
・日常生活の中できっかけになりそうな事は?
・いつごろからおかしいと感じ始めたのか?
・どの部分が痛いのか?どのように痛むのか?
・しびれやまひがあるか?排尿・排便に支障があるか?
・これまでに治療を受けたことがあるか?その際どのような治療を受けたのか?
他にも自身が心配な事や不安に思う事などをを整理しておくとよいでしよう。
●検査内容
・問診
患者さんから状況を聞きます
・視診
患者さんの姿勢や脊椎の状態、歩き方を見ます
・触診
患部を手で触ったり、たたいたりして背骨の状態などを見ます
・ラセーグテスト
下肢にマヒやしびれがある場合に、診察台の上で足がどの程度上がるかなどを見ます
・レントゲン検査
骨や脊椎の異常や脊椎炎、腫瘍その他疾患がないかどうか調べます
・CT検査
骨や関節、筋肉組織、神経組織、軟骨組織、脊椎の形態や広さを見ます
・MRI検査
骨の詳細や、神経、筋肉、軟骨などの軟部組織をCT検査以上に詳しく見る事ができます