水溶性食物繊維で善玉菌を増やし免疫力アップ、善玉菌を増やす方法、具だくさんの味噌汁、+フルーツ

日本人は食物繊維の量がぜんぜん足りていないといわれています。
実は日本人の約9割が海藻を分解する菌を持っているといわれています。
海藻類を上手にとることで善玉菌を増やすことができます。

■善玉菌と免疫機能の関係
腸は常に外から菌やウイルスが押し寄せる体を守るための戦いの最前線ともいえます。
免疫細胞が菌やウイルスなど戦うと炎症物質をまき散らし老化やがんのリスクにつながると考えられています。
そこで活躍するのが善玉菌で、炎症物質をまき散らしていた免疫細胞の暴走を抑えてくれます。

■ヨーグルトで善玉菌はなかなか増えない
もともと健康な体に存在する菌を常在菌(じょうざいきん)といいます。
ヨーグルトの善玉菌はそれ自体腸の中で良いことをしてくれています。
常在菌は約100兆個いるといわれていて、ヨーグルトを食べて入ってくる善玉菌は数百億程度だといわれています。
そのためなかなか住み着かせてもらえないとされています。
実はヨーグルトは菌を増やすのではなく、通過するときに良い物質を出すものと考えられています。
菌がそれぞれ持つ力を発揮しようと働いてくれます。
そのため大切なのは食べ続けることだといわれています。

■水溶性食物繊維で善玉菌を増やす
海藻類などの水溶性食物繊維は腸内細菌がこれを利用して体に良い成分を作ってくれます。
これが腸内の常在菌のエサになっています。
水溶性食物繊維は水に溶けやすい性質を持ち菌がエサとして分解しやすいといわれています。

■水溶性食物繊維を多く含む食品
・海藻類
・野菜類
・果物類
・豆類

●海藻類
・寒天
・ヒジキ
・ワカメ
・モズク
・コンブ

●野菜類
・ゴボウ
・アボカド
・オクラ
・モロヘイヤ
・シュンギク
・ニンジン
・ブロッコリー
・切り干し大根

●果物類
・キウイ
・バナナ
・リンゴ
・イチゴ
・モモ

●豆類
・納豆
・きな粉

■エサが不足すると菌が腸を浸食する
腸の表面はムチンで覆われています。
通常はムチンが厚く表面を覆い腸を病原菌から守っています。
しかしエサとなる水溶性食物繊維が不足すると菌が腸の表面を覆うムチンを浸食してしまいます。
その結果、感染症や炎症性腸疾患、大腸がんさえ引き起こす可能性があります。
食物繊維は人間の体にとって常在菌を育むという意味でもとても重要と考えられています。

■善玉菌を増やす方法
・具だくさんの味噌汁
・ヨーグルト+フルーツ

●具だくさんの味噌汁
キノコや海藻類など具だくさんにすることで食物繊維を摂ることができます。

●ヨーグルト+フルーツ
ヨーグルトの菌を摂りつつ食物繊維のエサの力で常在菌もパワーアップします。

■腸内細菌が良いと筋肉がつきやすくなる
腸内細菌が筋肉の元になる成分を生み出すと考えられています。