デブ味覚が太る原因、ダシで旨味と脂肪味を改善して肥満予防、塩分・糖分・脂肪の摂取、肥満改善ポイント

塩分・糖分を摂り過ぎると甘味・塩味の感覚が衰えて過食になり肥満になる傾向があります。
脂肪の味に鈍感だと肥満になる傾向があります。
また脂肪の摂り過ぎは動脈硬化を進行させ糖尿病のリスクも高まります。

■デブ味覚について
デブ味覚とは旨味を感じにくくなっている状態のことをいいます。
味は舌にある味蕾(みらい)という細胞で感じ、その情報が神経を伝って脳に送られています。
その種類は甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の5つあります。
旨味とは昆布やトマトに豊富に含まれる植物性のグルタミン酸やカツオや肉に含まれる動物性のイノシン酸が代表的なものになります。

旨味を感じなくなると旨味の代わりに甘味や塩味に頼りがちになります。
本来、塩味はミネラル、甘味は糖質、旨味はタンパク質と人間が生きていくために必要な栄養素と密接に関わっているため脳が満足します。
塩味・甘味・旨味の3つの味覚が敏感なら自然と食べる食事のバランスが良くなり肥満になりにくいちわれています。
しかしその中の一つ旨味が鈍感になると甘味と塩味で脳を満たそうとしてしまいます。

■塩分の過剰摂取がデブ味覚の原因
スープなどに多く含まれる塩分は、その刺激で食欲が増してしまうだけでなく味覚を鈍らせてしまいます。
そのため塩分を摂り過ぎると味が脳まで届きづらくなり、少ない食事では脳が満足しにくくなってしまいます。
すると脳を満足させるために甘味(糖質)を摂り過ぎて肥満の原因となってしまいます。
実際、塩分の摂取が多い人ほど肥満が多いということが分かっています。
さらに糖質の摂り過ぎで起きるのが、その味に慣れてしまい今度は甘味にも鈍感になってしまいます。
そのためさらに食べないと脳が満足できなくなってしまいます。

■デブ味覚スパイラル
高カロリー食は脳の大好物で、一度覚えると癖になる可能性が高くなります。
すると糖質や塩分を過剰に摂ってしまいさらに味覚が衰えてしまう結果につながってしまいます。
塩分摂取→糖質摂取→味覚鈍感→塩分過剰摂取→糖質過剰摂取とデブ味覚スパイラルにおちいってしまいます。
このどんどん過剰になっていくデブ味覚スパイラルに一度おちいるとなかなか抜け出すことはできません。
結果、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、がんなどの生活習慣病のリスクも上がり命を失う危険も高まります。

■デブ味覚チェック
・味が付いていても自分で味を追加してしまう
・市販のお弁当の味付けが大好き
・食後すぐでも甘い物が食べたくなる
・よくながら食いをする
・お菓子置き場がある
・添付のタレやドレッシングを最後まで使い切る
・お腹が空かなくても決まった時間に食べる

ひとつでも当てはまればデブ味覚の可能性が高いです。

■脂肪味(しぼうみ)について
デブ味覚の人は脂肪の味にも鈍感になります。
甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の5つの味に加えて脂肪味(しぼうみ)という第六の味が発見されています。
脂肪味(しぼうみ)とは脂肪の味を見分ける受容体と神経が発見されて基本味に加わった味覚です。

脂肪味は依存性がつきやすいため、脂肪を摂り過ぎると脂肪味が鈍感になり大量に脂を摂取しないと満足できなくなってしまいます。
また脂肪を摂取すると脳では快楽物質が分泌されるため、心地よさを覚えるため依存性があります。
ニコチンやアルコールよりも依存性が強いといわれています。

■脂肪の味に鈍感なのがデブ味覚の原因
脂肪の味に鈍感になると脂肪を食べても消化の準備が始まらないため、消化が始まって満腹になるまでたくさん食べてしまいカロリーが増えてしまいます。

■脂肪の大量摂取による危険性
脂肪を多く摂ると将来的には脂質異常が原因で動脈硬化が進行する危険があります。
また糖尿病のリスクも上がるため注意が必要です。
脂肪を摂り過ぎて内臓脂肪が溜まると血糖値を下げる能力が低下し糖尿病になってしまう危険性があります。

■ダシでデブ味覚を改善
朝起きて最初に出汁を飲むだけでデブ味覚改善効果が期待できます。

■デブ味覚改善ダシの作り方(2週間分)
カツオブシ :30g
煮干し   :10g
刻み昆布  :10g
緑茶    :5g

カツオブシと煮干しをフライパンで火にかけ水分を飛ばします。
続いてミキサーに移して刻み昆布と緑茶も加えてミキサーで粉末にします。
1杯の目安は大さじ1杯。
そこに150〜200ccのお湯で溶かします。

味覚が敏感な朝一番に1杯飲むことで旨味・脂肪味の改善につながります。
残った粉も食べることで効果がアップします。
緑茶に含まれるカテキンが脂肪の燃焼を助けてくれます。

■肥満改善ポイント
極端に食材の数が少なかったり糖質を抑え過ぎてしまうと、体重は早く落ちるがリバウンドしやすくなります。
低糖質ダイエットは身体にとっては飢餓状態を作っています。
今まで糖質を摂らなかった人が急に糖質をたくさん摂ると体脂肪を付けようとする働きが生まれます。
民間療法のような偏ったダイエットは一時期は痩せますが、すぐリバウンドしやすい身体を自ら作っていることになります。
栄養に偏りのないバランスの良い食事を摂り、野菜を先に食べるベジファーストを行うとよいです。