身体のサビ・老化予防、糖化防止のポイント、レモンやヨーグルトでAGE値抑制、血糖値の急上昇抑制

糖化は肌が老け込む原因といわれています。
また外見だけでなく血管や骨の老化にもつながり心筋梗塞や骨粗しょう症など様々な病気の引き金にもなるといわれています。
レモンやヨーグルトには糖化物質のAGEの値を抑制する効果があり、食べる順番や調理の仕方でも糖化防止につなげることができます。

■糖化(とうか)について
糖化(とうか)とは、体内でタンパク質と余分なブドウ糖が結合してAGEという糖化物質を発生させることをいいます。
老化を促進させる原因と考えられています。

■糖化が身体に及ぼす悪影響
・骨粗しょう症
・動脈硬化
・心筋梗塞
・認知症

●骨粗しょう症
骨を作るコラーゲンはタンパク質のひとつで、糖と結合すると骨本来のしなやかさが失われて骨粗しょう症の危険性が高まります。

●動脈硬化・心筋梗塞
糖化は血管の壁を傷付けて動脈硬化を進行させるといわれています。
狭くなった血管が何らかの原因で詰まってしまうと心筋梗塞などの突然死のリスクもあります。

●認知症
認知症の人の脳の中には糖化したタンパク質が溜まっているといわれています。
アルツハイマー型の認知症とそうでない人の脳を調べてみると糖化物質に約3倍もの違いがあるとされています。
糖化は肌・骨・血管・脳にまで影響を及ぼします。

■糖化度チェック
・朝食を食べない
・早食い・食べ過ぎ
・麺類やパンをよく食べる
・スイーツや甘い飲み物が好き
・食事の時はご飯から手をつける
・野菜はあまり食べない
・運動はあまりしない
・睡眠は6時間未満

3〜5個当てはまる人は黄色信号、6個以上当てはまる人は赤信号で生活習慣の改善が必要です。

■糖化の原因
・高血糖
・血糖値の急上昇
・糖質の多い食べ物
・運動不足

●高血糖
体内に糖が余っている高血糖の状態は糖化を進めてしまいます。

●血糖値の急上昇
急激な血糖値の上昇を繰り返す習慣が糖化年齢を高くしてしまいます。
早食い・食べ過ぎは要注意で糖化の危険がアップします。

●糖質の多い食べ物
麺やパンなど糖質が多い物は余分な糖が体内に溜まりやすくなるため糖化の原因になります。

●運動不足による糖化
運動不足も糖化が進む原因のひとつです。
糖を燃焼しきれずに糖化物質がどんどん身体に蓄積されていきます。

■糖化防止体操
背筋を伸ばして立ちます。
手をグーにして前に真っ直ぐ伸ばします。
その状態でカカトを上げて上下に屈伸します。
1セット5回、麻昼夜の1日3セット行うと良いです。
身体の中で一番エネルギーを消費する大腿筋(だいたいきん)が鍛えられ糖の燃焼が促進されます。

■食べる順番で糖化防止
野菜→肉・魚→ご飯の順番で食べていくと糖化防止につながります。
野菜を先に食べることで糖の吸収を抑制させます。
食べる順番で血糖値の上昇を抑えることができます。

■睡眠で糖化防止
徹夜は知らない間にストレスが溜まります。
睡眠は新陳代謝を上げて糖化物質を排出する効果があります。
1日7時間以上は睡眠をとるようにした方が良いです。

■緑茶で糖化防止
緑茶に含まれるカテキンは糖化によって発生するAGEを阻害する働きがあります。
カフェインが苦手な人はルイボスティーでも同じ作用が期待できます。

■AGE値
AGEは体内で作られるものと体外から摂取するものがあります。
外から入ってしまうものは食事で、多くは体外に排出されますが約7%が体内に残って糖化を進めてしまいます。
AGE値が低いものは生物で揚げるが一番高くなります。
(低温・AGE値低い)生物→蒸す→茹でる→煮る→炒める→焼く→揚げる(高温・AGE値高い)

■レモンで唐揚げの糖化対策
レモンのクエン酸が糖の吸収をゆるやかにし、唐揚げに絞るだけでも糖化防止効果が期待できます。
レモン汁は揚げる前に肉にかけるとレモンをより多く摂取でき高温調理しても糖化物質が生成されにくくなり糖化防止につながります。
レモンを使うことで糖化物質の生成率が約半分に減ります。

■ヨーグルトで糖化防止
ヨーグルトは食後の血糖値を下げる作用と糖化を抑える作用があります。
ヨーグルトのホエー部分に含まれる様々な成分が糖化を抑制してくれます。
砂糖の入っていないプレーンが効果的です。
ヨーグルトに甘味が欲しいときはオレンジやキウイなどクエン酸を多く含むフルーツがおすすめです。

●ヨーグルトで焼き肉の糖化対策
肉をヨーグルトに漬けてしっかり揉みこむことで乳酸菌がタンパク質を分解し糖化を防いでくれます。
またお肉を柔らかくしてくれる効果もあります。

■おにぎりよりも牛丼の方が糖化しにくい
おにぎりは米そのものなので急激に血糖値が上がりやすいです。
牛丼はタンパク質や脂質があり血糖値の上昇がゆるやかになります。