ストレッチで若返り、肩こり改善、睡眠改善、足首の柔軟性を改善し健康若返り

体が硬いと関節の動く範囲が狭くなり肩こり、腰痛、ひざ痛などの原因となったりしますが、日々のストレッチを心掛けることで解消することも可能です。
血管の柔らかさと体の柔らかさは比例するといわれています。
そのため体を柔らかくすることは血管を柔らかくして認知症の予防、脳血管障害、生活習慣病の予防につながるといわれています。

■ストレッチのがん予防効果
硬い筋肉は筋肉の中にグリコーゲンという糖を燃やしています。
柔らかくて伸展性のある筋肉は酸素と一緒に脂肪を燃焼しています。
脂肪を燃焼しているのが細胞の中にあるミトコンドリアです。
ミトコンドリアはがんを抑制して死滅させるということが分かってきています。

■ストレッチの美容効果
体が硬くなると血流が悪くなってくるので顔色も悪くなるし、冷えやむくみの原因にもなります。
体を柔らかくすると血流が改善してくるので美容効果も期待できます。

■肩こり改善ストレッチ
・背中ほぐし
・肩ほぐし
・首伸ばし
・肩甲骨ほぐし

●ペリカン背中ほぐし
両手を腰に当てたまま、肩が痛くならない範囲でゆっくりとヒジを前後に動かします。

●ペンギン肩ほぐし
ペンギンのような体勢から両肩を上にすぼめてからストンと落とします。

●ニワトリ首伸ばし
顔は真正面を向いたまま首だけを伸ばして頭を前にスライドさせます。

●マエケン体操
上体をやや伏せて手の力を抜き、ヒジでクロールするイメージで両肩を回します。

●バンザイ肩甲骨ほぐし
ヒジが前に出ないように両腕を上に伸ばします。
バンザイの姿勢から、手のひらを耳の横まで下げます。

●ローイング前面伸ばし
手のひらを下に向けたまま腕を前に伸ばし、船をこぐイメージで両ヒジを引きます。

首から背中にかけて一番大きく広がっている僧帽筋(そうぼうきん)をほぐすことで肩こり改善につながります。
またこのストレッチには脳を若返らせる効果も期待できます。
ストレッチで体を動かすことにより全身の血流が改善して脳の反応速度が向上し、脳を含めた全身のリフレッシュ効果もあり、それらの効果により脳年齢が若返ります。
肩こり改善ストレッチは座っても立っててもできます。

■足首の柔軟性
足首は常に柔らかく動いて体のバランスをとっています。
足首が凝り固まるとクッションの機能が失われ、全身のバランスが崩れて体が硬くなってしまいます。
足首が硬いと関節の痛みが出やすかったり、疲れやすかったり、体が硬くなりやすかったりします。
そのため普段から足首を柔らかくしておくことが大切になります。

足首はツボとツボをつないでいる神経の経路にもなっています。
足首が柔らかくなってくると内臓が活発に動き新陳代謝も良くなってきます。
特に足首は消化器系や泌尿器系、肝臓、胆のうなどの経絡とも関係しているので、こういう臓器の活性に関係するといわれています。

■足首ストレッチで若返り
・かかと大回し
・足首てこ回し

●かかと大回し
指の付け根を広く床につけます。
この状態からかかとを大きくゆっくり回します。
指の付け根が床から離れないように意識して行うのがポイントです。
右回し・左回しを10回ずつ両足で行いましょう。
足首をしっかり回すことで、その上にあるスネ・ふくらはぎ・股関節もストレッチ効果が伝わっていき、足全体を柔らかくすることができます。

●足首てこ回し
イスに座り左ヒザの上に右足の乗せます。
右手で足の指の付け根あたりをつかみ、左手でカカトをつかみます。
右手で足の指先を大きく回しながら、同時に左手でカカトを回します。
右手と左手で反対の動きを加えることで足首を大きく回転させることがポイントです。
足首を大きく回すことでヒザの関節までストレッチできます。
右回し・左回しを10回ずつ両足で行いましょう。

■深部体温と睡眠の関係
人間の体温には体の表面の皮膚温度と体の内部にある深部体温があります。
深部体温は睡眠に深く関係しているといわれています。
深部体温は1日を通して決まったリズムで変動しています。
起床から11時間後にピークを迎えます。
深部体温が下がっていくときに眠気が生まれます。
睡眠がとれない原因のひとつに深部体温のリズムの乱れが考えられます。
ストレッチで深部体温のピークを作ることで睡眠を改善することが可能です。
ストレッチのタイミングは夕方・入浴中・お風呂上りの1日3回あります。

■夕方6時頃に行う肩甲骨周りのストレッチ
横に出した右手を左手で支え軽く上半身を倒します。
左手で引くようにして体をひねり5秒間キープします。
左右それぞれ行います。
こり固まった肩甲骨周りの筋肉をほぐすことで血行が良くなり深部体温が上がります。

■寝る2時間前に行うお風呂でのストレッチ
シャワーのお湯を首周りに当てながら首もみストレッチを1分間ぐらい行います。
首周りは動脈が皮膚の近くを通るのでお湯を当てると血行が良くなり深部体温が上げやすくなります。
続けてシャワーのお湯を首周りに当てながら両手の指を組みます。
そのまま親指で首の横のくぼみを上下に優しくもみます。

■寝る1時間半前に行う腕回しストレッチ
座ったまま両手のヒジを床と平行に上げます。
肩甲骨を寄せるようなイメージで両肩を後ろに向かって回します。
肩甲骨が動いているのを意識して行うのがポイントです。
両手を前に伸ばして指を組み、そのまま上に向かって伸ばします。
1分間程度4〜5回繰り返します。