中性脂肪を減らすと血管の若返り・肥満の予防・美肌効果が期待できます。
自分に合った方法で体を動かしAMPキナーゼを活性化し中性脂肪を改善することが若返りにつながっていきます。
食べてからすぐに運動すると血糖値も中性脂肪も上がりにくくなります。
青魚のEPAやDHAには中性脂肪改善効果が期待でき、中でもサバの水煮缶にはEPAやDHAが多く含まれています。
■中性脂肪の改善効果
・血管の若返り
・肥満の予防
・美肌効果
中性脂肪が減ると毛細血管まで血液がめぐり新陳代謝が上がって肌がきれいになります。
■中性脂肪について
食べ物は胃などで消化されて栄養は小腸から体内へ吸収されます。
多くの栄養は筋肉などに運ばれてエネルギーとして消費されますが、使われずに余った物は肝臓に運ばれ、後で使われるように中性脂肪に変わり蓄えられます。
しかし余った中性脂肪が増え過ぎるとメタボリックシンドロームや動脈硬化の原因となり脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす危険もあります。
中性脂肪の値は1日の中で変動することが分かってきています。
一般的に中性脂肪が増えるのは食事から数時間後と考えられています。
■中性脂肪が増える原因
・早食い
・フルーツ
・アルコール
・炭水化物
・ジュース
●早食いが中性脂肪が増える原因
よく噛まずに急いで食べると中性脂肪の材料(糖質)が体内で急激に増えるため、中性脂肪が大量に作られてしまいます。
●フルーツが中性脂肪が増える原因
フルーツは一見ヘルシーでが中性脂肪は関係ないと思われがちですが中性脂肪が増える原因となってしまいます。
フルーツに含まれる甘い成分である果糖は、他の糖質よりも中性脂肪になりやすいといわれています。
●アルコールが中性脂肪が増える原因
肝臓はアルコールの分解を優先させるため脂肪の分解が後回しになり中性脂肪が溜まってしまいます。
●炭水化物が中性脂肪が増える原因
ご飯などの炭水化物は消化されてブドウ糖になり、肝臓に運ばれて最後に中性脂肪になります。
食べてから5〜6時間かかり中性脂肪が上がってきます。
●ジュースが中性脂肪が増える原因
ジュースもフルーツと同じように糖質が多いため中性脂肪が増えやすくなります。
■レムナント(RLP-コレステロール)
レムナントは血液検査のRLP-コレステロールの値のことで、中性脂肪の隠れた異常を発見できます。
中性脂肪が増えるとRLP-コレステロールも増える傾向があります。
■女性ホルモンと中性脂肪について
女性ホルモンは脂質代謝をとても良くする作用があります。
若いときは女性ホルモンのおかげで中性脂肪やコレステロールが上がりにくいですが、閉経して女性ホルモンが出なくなってくると中性脂肪やコレステロールが上がりやすくなるので注意が必要です。
中性脂肪が増えやすくなると動脈硬化のリスクも上がってきます。
■ゆっくり食べて中性脂肪改善
ゆっくり食べると満腹感が出てきて食べる量を減らすことにもつながります。
20分くらいかけてゆっくり食べるのが良いです。
■AMPキナーゼの働き
血液中に糖が増えるとインスリンが分泌されて糖を細胞に届けます。
しかしすぐに使われずに余った糖は中性脂肪に変わってしまいます。
しかしこのとき普段は筋肉の中で眠っているAMPキナーゼが活性化すると、インスリンがなくても血液中の糖を筋肉に引き込んで使ってくれるということが分かってきています。
その結果、糖が中性脂肪に変わりにくく血液の状態も改善されます。
■1日合計20分の運動で中性脂肪改善
眠っているAMPキナーゼを活性化させるためには筋肉を動かすことが大事になります。
AMPキナーゼは筋肉を使うことで細胞内のエネルギーが減ってくると目を覚まし活動し始めます。
50%の力で20分の運動でAMPキナーゼが活性化します。
細切れの運動でもトータルで20分運動することが大事になってきます。
●有酸素運動でAMPキナーゼを活性化
・ウォーキング
・エアロビクス
エアロビクスは全身の筋肉を使う有酸素運動のためAMPキナーゼを効率良く活性化することができます。
●ステップエクササイズで中性脂肪改善
ステップエクササイズは台を置いて昇り降りを行うエクササイズです。
ステップエクササイズは体の中で特に大きい太ももの筋肉を使うためAMPキナーゼを効率良く活性化することができます。
●家事で中性脂肪改善
普段の静かな生活に、布団干し、掃除、拭き掃除などの家事をプラスアルファすることでAMPキナーゼを活性化させることも可能です。
軽くてもよいので体を動かすことが大事になります。
日常生活の中でなるべく体を動かす時間を増やすなどすることにより血糖値を下げ、さらには中性脂肪の低下にもつながっていきます。
■青魚のEPAやDHAで中性脂肪改善
サバやイワシなどの青魚に含まれるEPAやDHAには血液中の中性脂肪を下げる効果があります。
EPAやDHAには肝臓で中性脂肪が合成されるのを抑えて血管を柔らかくする効果が期待できます。
EPAやDHAは酸化されやすく空気に触れるとすぐに変成して効果がなくなってしまいます。
●サバの水煮缶で中性脂肪改善
魚の水煮缶はEPAやDHAが酸化せず保存されるので中性脂肪改善の効果が期待できます。
特におすすめなのがサバの水煮缶です。
サバは青魚の中でもEPAやDHAが多く含まれています。
1缶の3分の1程度で1日に必要なEPAやDHAが摂れます。
●サバ缶のオニオンサラダ
レモン汁(大さじ2)、粒マスタード(大さじ1)をボウルに入れてかき混ぜます。
軽く水にさらしたスライスしたタマネギ(1個分)を加えて混ぜます。
サバの水煮缶を汁ごと加えてサバの身をほぐしながら混ぜれば出来上がりです。
●サバ缶フレーク
すりおろしショウガ(適量)、砂糖(大さじ1)、醤油(大さじ1)、みりん(大さじ1/2)、酒(適量)、サバの水煮缶を鍋に入れ10分から15分よくかき混ぜながら水分を飛ばしていきます。
最後に白煎りゴマ(大さじ2)を加えて混ぜれば出来上がりです。