血管は加齢と共に厚く硬くなってきて、しなやかさが失われていきます。
動脈硬化が進行すると心筋梗塞や脳卒中などの危険な病気を発症する可能性が高くなります。
普段の生活の中で運動をこころがけることで血管年齢の若返り効果が期待できます。
お腹に力を入れてへこませる、つま先の上げ下げ、肩甲骨を動かすことでも血流を良くして血管年齢の若返り効果が期待できます。
エクストラバージンオリーブオイル・EPA・DHA・アマニ油・エゴマ油・米油・ココナッツオイルなどの油にも血管年齢の若返り効果が期待できます。
■血管年齢と動脈硬化
血管年齢が高くなると動脈硬化が進行して心筋梗塞や脳卒中などの危険な病気を発症する可能性が高くなります。
動脈硬化は血管が硬くもろくなってしまう病気です。
血管が弾力を失ってしまい壁が内側に向かって厚くなってしまいます。
すると血管が詰まったり切れたりして心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こしてしまいます。
これらの病気は自覚症状が少ないことからサイレントキラーとも呼ばれています。
しかし生活スタイルの中で工夫をすることで血管年齢を若返らせることが可能です。
■NO(一酸化窒素)の血管年齢の若返り効果
NO(一酸化窒素)の働きが血管年齢の若返りのポイントです。
私たちの体は筋肉を使うと、血管の内側からNO(一酸化窒素)が分泌されます。
するとNO(一酸化窒素)が血管を広げてしなやかで柔らかくしてくれます。
またNO(一酸化窒素)には傷ついた血管の壁を修復する働きがあります。
傷ついた血管には血栓という血の塊が出来やすいが、NO(一酸化窒素)には血栓が付くことも予防する働きがあります。
血管が詰まってしまう脳梗塞や血管の壁が破れる脳出血を防ぐなど、NOには動脈硬化の予防に役立つ効果が期待できます。
■血管年齢の若返りのポイント
動脈硬化の若返りのためには激しい運動は必要ありません。
簡単にできるような運動を取り入れて生活することで血管年齢を若返らせることができます。
●お腹に力を入れてへこませる
体の筋肉を動かすとNO(一酸化窒素)という物質を出します。
これが血管をしなやかに開いて血管年齢の老化を防ぎ若返らせることができます。
●つま先の上げ下げ
お腹に力を入れてへこませながら、つま先の上げ下げを行うとさらに効果アップが期待できます。
つま先の上げ下げにより下半身の筋肉が使われた瞬間、血管が圧迫されNO(一酸化窒素)の分泌がアップします。
散歩で信号待ちでつま先の上げ下げを行うだけでもNO(一酸化窒素)の分泌がアップします。
●肩甲骨を動かす
ビルの5階ぐらい見るように見上げて、手を斜め上に上げます。
手を握ってボートをこぐようにヒジを斜め下に引きます。
肩甲骨に谷間を作るように引くのがポイントです。
■タマネギで血管年齢の若返り
タマネギに多く含まれるケルセチンには抗酸化作用によって血管をしなやかに若返らせる効果があります。
私達の血管は、活性酸素が発生すると内側の壁が傷ついて動脈硬化が進行します。
タマネギのケルセチンは活性酸素を抑え込んで撃退する効果があり、血管をしなやかにし動脈硬化の進行を防いでくれます。
●ケルセチンを増やす方法
・タマネギの茶色い皮をむく
・日の当たる場所に置く
ケルセチンは水に溶けやすいので、水にさらさずそのまま調理した方が良いです。
オニオンスープ、ホイル蒸しがおすすめです。
■食べる時間で血管年齢の若返り
ビーマル1の働きが弱くなる時間に食事をするのがポイントです。
ビーマル1とは、体内にある志望を合成するタンパク質をいいます。
ビーマル1が増えると体に脂肪を溜め込みやすい状態となります。
すると高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病を悪化させ動脈硬化を進行させてしまいます。
ビーマル1の働きは深夜2時ごろに最も高まって、午後の2時ごろに最も弱まります。
そのため働きの弱まる2時頃に食事をすると太りにくくなり、動脈硬化の原因となる生活習慣病を起こしにくくなります。
■血糖値を急激に上げる食材に要注意
スイーツ、せんべいなどの甘い物の注意が必要です。
■大豆製品で動脈硬化予防
タンパク質は腹持ちが良いので大豆製品がおすすめです。
大豆に含まれる食物繊維や大豆イソフラボンがコレステロールを下げて動脈硬化を予防してくれます。
■血管の若返り効果が期待できる油
・エクストラバージンオリーブオイル
・EPA・DHA
・アマニ油・エゴマ油
・米油
・ココナッツオイル
●エクストラバージンオリーブオイル
オリーブオイルに含まれるポリフェノールには血管の壁に生じる炎症を防ぐ効果があります。
オレイン酸はコレステロールのバランスを良くしてくれます。
サラダ油の一部をオリーブオイルに変えることで血管の若返りに効果的です。
●EPA・DHA
EPA・DHAはオメガ3の代表的な油で、魚に多く含まれてます。
オメガ3には血管年齢の若返り効果が期待できます。
●アマニ油・エゴマ油
アマニ油・エゴマ油にはオメガ3が多く含まれています。
●米油
米油は抗酸化物質を多く含んでいるため、血管の酸化ストレスを抑えて老化を予防してくれます。
●ココナッツオイル
ココナッツオイルは肝臓でケトン体というものを作り、糖を抑えてケトン体というエネルギーを使って動くようになります。
すると糖で傷んだ細胞が若返り、血管の若返りにつながってきます。