水分補給と腹式呼吸で免疫力アップ!NK細胞を活性化してインフルエンザ・カゼ予防

ナチュラルキラー細胞・NK細胞は外から侵入してくるウイルスを攻撃してくれる免疫細胞です。
加齢やストレスなどでNK細胞の機能が低下すると免疫力が低下しインフルエンザやカゼにかかりやすくなります。
NK細胞は水が腸で吸収されるときに起こる水の流れの刺激で活性化します。
お腹にの乳び槽(にゅうびそう)に溜められたNK細胞は仰向けになり腹式呼吸することで全身に送られ身体中の免疫力アップにつながります。

■ナチュラルキラー細胞・NK細胞について
ナチュラルキラー細胞、通称NK細胞はリンパ球の一種で、身体の中に入ってくるインフルエンザなどのウイルスを攻撃して退治してくれる免疫細胞です。
インフルエンザやカゼのウイルスなどの外敵から私達の身体を守ってくれるのがNK細胞です。
NK細胞は全身に張り巡らされたリンパを巡るリンパ管に存在し、外敵がいないか体中を巡っています。
NK細胞が体内にインフルエンザやカゼウイルスなどの外敵を見つけると、ウイルスが細胞に侵入して増殖する前に退治してくれます。
体内に入ってきたウイルスなどを攻撃する力を免疫力といいます。
またNK細胞は、がん細胞を激減させる力もあります。

■NK細胞の働きの低下がインフルエンザにかかりやすい原因
NK細胞は誰もが身体の中に持っている細胞ですが、インフルエンザなどに感染してしまう人と感染しない人がいます。
インフルエンザなどに感染してしまう人は身体の免疫力が低下している可能性があります。
NK細胞の働きは加齢と共に低下していきます。
60代半ばでは、10代の約半分にまでNK細胞の働きが低下してしまいます。

■免疫力低下の症状
・口内炎(こうないえん)
・帯状疱疹(たいじょほうしん)

免疫力が低下すると口内炎(こうないえん)や帯状疱疹(たいじょほうしん)となって現れたりします。

■水分補給でNK細胞が活性化
小腸の壁にはNK細胞を含むリンパ球がたくさんいます。
水を飲んで小腸から吸収されて身体の中に入っていくときにNK細胞が刺激され活性化すると考えられています。
血液中に流れているタンパクの主なものにアルブミンというものがあります。
飲んだ水は腸で吸収され、その水分をアルブミンが引き寄せます。
その際に水の流れによってNK細胞などの免疫細胞が刺激されます。
その水の流れで機能が低下していたNK細胞が活性化します。

■水分補給には温かいほうじ茶が良い
温かい方が良いのは腸での吸収が良くなるからです。
ほうじ茶が良いのは利尿作用が少ないためです。

■NK細胞が集まる乳び槽(にゅうびそう)
腸で活性化されたNK細胞を含んだリンパ球は、腸のリンパ管を通ってお腹にある「乳び槽(にゅうびそう)」という部分に溜め込まれていきます。
しかし乳び槽に溜められただけでは全身の免疫力がアップしたことにはつながりません。
ここから体中のリンパ管に送られることで全身の免疫力がアップします。

■NK細胞を全身に送り免疫力をアップさせるポイント
・横になる
・腹式呼吸

●横になり全身にNK細胞を送りやすくする
リンパには心臓のような強いポンプがないため、立っているとリンパ液は重力で下半身に溜まりやすくなってしまいます。
そのため横になることで全身にNK細胞が行き渡りやすくなります。

●腹式呼吸で乳び槽を
腹式呼吸で腹圧を上げることで乳び槽を圧迫し、乳び槽に溜まったNK細胞を全身に送ります。

■NK細胞を全身に送る腹式呼吸の仕方
リラックスして仰向けになり、手をお腹の上に置きます。
鼻から息を大きく吸い、ゆっくり10秒ほどかけて口から息を吐き出します。
腹筋を意識しながら行うと上手に腹式呼吸が出来ます。
さらにお腹を苦しくない程度に手で押してあげると効果的です。

■免疫力アップポイント
寝起きと朝昼晩の食事の際に250mlほどの温かい水などを飲む。
夕食30分後に仰向けになり腹式呼吸を10分行う。
継続することがより免疫力アップにつながります。