■夜間頻尿(やかんひんにょう)について
夜間頻尿(やかんひんにょう)とは、睡眠中に排尿で1回以上目が覚めてしまうことをいいます。
夜間頻尿(やかんひんにょう)で悩む人は約882万人といわれ、国民病ともなっています。
■夜間頻尿の原因
夜間頻尿の原因は、冷えや加齢による膀胱の筋力低下といわれています。
■冬の温かいメニューが夜間頻尿の原因
冬の温かいメニューにも原因があると考えられています。
冬によく食べる温かい食べ物は塩っ気が感じにくく、味付けが濃くなることが多いです。
食べ物が熱ければ熱いほど塩気を感じにくくなると考えられています。
現代人は普段から塩分を摂り過ぎている傾向があるため、厚生労働省は1日の塩分摂取量を男性8g、女性7gまでと定めています。
しかし冬の食卓の定番である鍋1人分では、寄せ鍋では約5.5g、鍋焼きうどんでは5.2g、醤油ラーメンでは11.9gとなっています。
寒い冬は温かい塩分が多い料理を食べる回数が増えてしまいます。
そのため夜間にトイレに行きたくなってしまい夜間頻尿になってしまいます。
■塩分と夜間頻尿
私たちの体内に溜められる塩分量は決まっています。
体内の塩分量がオーバーすると、余分な塩分を老廃物と一緒に排出しようとします。
これが汗や尿となって出ていきます。
しかし冬は夏に比べて汗をかかないため尿で排出される量が増加します。
結果的に日中の尿の排出分だけでは塩分の排出が間に合わず、寝ている間にトイレにいきたくなってしまいます。
■足を上げて横になり夜間頻尿改善
ふくらはぎの下にクッションを置き、足を心臓より高く上げて20分横になります。
身体の中で作られた水分は、日中は足の方に溜まっています。
足上げをすることで、下半身に溜まった塩分を含む水分が尿になるように促します。
余計な塩分を出すために作られた水分を、足を上げることで意識的に促し、寝るまでに尿として出すことが大事になります。
体内の水分が尿になるには通常4時間くらいかかるといわれています。
足上げを寝る4時間前までに行うと夜間頻尿改善に効果的です。