固く締まったねじのゆるめ方!ねじ山のなくなったねじのはずし方について!
■ねじの構造・呼び名
ねじの上:頭
頭の下側:座面(ざめん)
座面の下の部分:軸
軸の山の部分:ねじ山
ねじ山の上の部分:フランク
■ねじの命は座面
ねじを強く締めると座面の下がへこみます。
締めた座面の下の部分を拡大して見てみると、真っ平にへこんでいるはずなのに、穴の方に向かってだんだん深くへこみが出来、外側も大きくへこんでいます。
ネジを締め込み過ぎるとき、下の部分が陥没してしまいます。
上から均一に押さえているにもかかわらず、内側と外側に深くへこみます。
そのため隙間が出来てしまい緩みやすくなってしまいます。
■特異応力(とくいおうりょく)
ネジというのは座面と座面が当たる下の部分の摩擦力で固定されています。
この力がネジのおよそ半分を占めています。
この部分を締め過ぎて接地面が狭くなることで、ちょっとしたことで回って抜けてしまいやすくなります。
これを特異応力(とくいおうりょく)と呼びます。
■ワッシャーでゆるみを防ぐ
ワッシャーは力を分散させるクッションの役割を果たします。
力を分散させて特異応力(とくいおうりょく)への影響を防いでくれます。
■固く締まった ねじ のはずし方
固く締まったねじの頭をたたくことで、ねじをゆるませてはずすことができます。
その物に応じて力を加減して行います。
上からの衝撃で、ねじはゆるむ方向に動きます。
このほんのわずかのゆるみの差が、ネジの動きやすさを変えてしまいます。
■両側から挟んだ ねじ のはずし方
頭の方をたたきながら、ナット等の方ををまわしながら行うとはずれやすくなります。
■ねじ山のなくなった ねじ のはずし方
貫通ドライバーを用意し、貫通ドライバーをネジの頭に当てて上からたたくと振動が伝わってねじがはずれます。