睡眠障害!睡眠時無呼吸症候群、概日リズム睡眠障害、むずむず脚症候群、不眠症

■睡眠障害
睡眠に悩みを持つ人は約2000万人いるといわれています。
5人に1人が睡眠障害で悩んでいます。
睡眠障害はライフスタイルの多様化で増加傾向にあり、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、うつ病、突然死につながる可能性があります。

■睡眠障害チェック
・起床時に頭が痛い時がある
・寝る前にパソコンやスマホを使う
・冷たい物を足に付けると良く眠れる
・寝酒を良くする
・起きた時に枕が頭の下にない
・平日より休日の方が睡眠時間が長い

一つでも当てはまれば睡眠障害の可能性があります。

●睡眠時無呼吸症候群による睡眠障害
起床時に頭が痛い人は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
鼻が悪い人や小顔の人は、気道が狭いので睡眠時無呼吸症候群になりやすいといわれています。
仰向けに寝ると重力で舌が気道を塞ぎ睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。
うつ伏せで寝ると重力で舌が外れ、気道が狭くならなくなります。
横向きはその中間になります。

●概日リズム睡眠障害
寝る前にパソコンやスマホを良く使用する人は、概日リズム睡眠障害の可能性があります。
概日リズム睡眠障害は、通常の時間の寝起きが出来なくなる症状をいいます。
夜に明るい光を浴びると、寝たり起きたりを決める体内時計が狂いやすくなります。
またパソコンなどから出るブルーライトの影響で、概日リズム睡眠障害になりやすくなってしまいます。
対処法としては、PCメガネや黄色いサングラスをかけると良いそうです。

●むずむず脚症候群による睡眠障害
冷たい物に足をつけると良く眠れる人は、むずむず脚症候群の可能性があります。
むずむず脚症候群は、比較的女性に多く起こります。
むずむず脚症候群は脳の病気になります。
対処法としては、湿布を脚のどこかに小さく貼るだけで改善効果があります。

●不眠症による睡眠障害
寝酒をよくする人は、不眠症になったり肥満になる可能性があります。
アルコールを飲むと睡眠の質が悪くなります。
睡眠の質が悪くなると、睡眠不足、肥満、糖尿病、高血圧につながりやすいといわれています。

●寝相の悪さによる睡眠障害
起床時に枕が頭の下にない人は、寝ても疲労が回復していない人が多いです。
寝返りのし過ぎや、寝ている姿勢が悪い可能性があります。
睡眠中の寝相の悪さから疲労が残りやすくなります。

●休日の長時間睡眠は老化の原因になる
休日の睡眠時間が長い人は、老け顔になりやすくなります。
睡眠は毎日同じ時間に寝たり起きたりする方がアンチエイジング効果が高くなります。
夜0〜6時の間がベストです。
夜0〜3時の間は細胞を若々しくする成長ホルモンが出る時間になります。
3〜6時はダイエット効果があり、朝からの活力をわかしてくれるコルチゾールというホルモンが出ます。

■自分に合った枕で睡眠障害を改善
枕で後頭部・頭・肩が固定されている枕が良いです。
低過ぎる枕は首に負担がかかります。
寝返りが多い人は横幅の長い枕が良いです。
男性は枕がやわらかくて低いと、首や腰に負担がかかってしまい首こりや腰の痛みにもつながります。
男性は固くて高い枕が良く、女性はやわらかくて低い枕が良いそうです。

■睡眠障害の名医(2014年6月時点)
スリープクリニック調布 院長
睡眠学会認定医師 日本精神神経学会 精神科専門医
遠藤 拓郎(えんどう たくろう)先生