■血圧とは
血圧とは心臓から送られた血液が血管の壁に当たる圧力のことをいいます。
血圧は加齢で血管の弾力性がなくなったり、肥満による血液量の増加、遺伝など様々な原因で上昇します。
血圧が高くなると動脈に刺激が加わり傷付いてしまいます。
その傷を修復することで血管の壁が厚くなり、動脈硬化が進行します。
その結果、心筋梗塞や脳梗塞など様々な血管の病気を引き起こしてしまいます。
高血圧は症状がないからといって油断していると、突然の病気に襲われる危険性があります。
■ストレスと血圧
ストレスを感じると腎臓の上にある副腎などから、アドレナリンやノルアドレナリンという身体を興奮させるホルモンがが分泌されます。
するとそのホルモンの作用により血管が収縮します。
例えれば、水の出ているホースをギュッと握ぎり締めているのと同じ原理で、血管が収縮すると血圧もギュッと上がります。
■血圧が上がる時
・朝起きた時や外に外出した時の急の温度変化
・緊張した時
・熱いお風呂に入った時
■上の血圧、下の血圧
心臓が収縮したときの血管の圧力が上の血圧になります。
心臓からの血液は一時的に大動脈に蓄えられますが、その蓄えた血液が全身に送り出されるときの血管の圧力が下の血圧になります。
■脈圧(みゃくあつ)
上の血圧と下の血圧の差を脈圧(みゃくあつ)といいます。
この脈圧の差はあまりない方がよく、血圧は上の数値だけではなく下の数値も大切になります。
脈圧の数値が60以上になると注意が必要になります。
脈圧は年齢と共に差が広くなってきます。
若い人の血圧は、上はそこそこで下が高くなったりしますが、年齢と共に上が高くなって下が低くなってきます。
■動脈硬化と血圧
下の血圧が下がってくるのは動脈硬化が進行している証拠です。
上の血圧と下の血圧の差が開くのは動脈硬化が原因です。
動脈硬化が進むことで大動脈が硬くなり弾力性がなくなってしまうと、心臓からの血液を少ししか蓄えられなくなってしまいます。
すると大動脈から全身に送り出される血液は少なくなり、下の血圧は低下します。
上の血圧と下の血圧のの差はどんどん大きくなってしまいます。
脈圧が大きくなるほど動脈硬化が進行しているので、脳梗塞や心筋梗塞になり生存率が低下してしまいます。
■血圧を下げる方法
血圧を下げるには減塩が効果的です。 また血圧をコントロールするには有酸素運動も効果的です。
塩分を摂り過ぎると、身体は血中の塩分濃度を一定に保とうとするため、周りの組織や細胞から水分が引き込まれ、血流が増加して血圧が上がってしまいます。
高血圧患者の1日の塩分摂取目標は6g未満となっています。
■減塩ポイント
・素材の味がしっかりしている食材を使う
・塩分の入っている料理酒ではなく清酒を使う
・煮えたらしばらく置いて味をしっかり染み込ませる
・薬味でアクセントを付ける
・塩分排出作用のあるカリウムの多い食材を使う
カボチャ、サツマイモ、ブロッコリー、バナナ
・お酢、わさび、オリーブオイルなどの無塩の調味料を工夫して使う
・ソースやタレはかけるのではなく、付けるようにする
●お味噌汁の減塩ポイント
・具だくさんにする
・味噌は本来の1/4の量にする
・自分でダシをしっかり取り、仕上げにもかつお節を入れる