腰痛の症状がある時は、まず専門医で身体の異状の有無を確認することが重要です。
筋肉の炎症など体のどこかに異常がある場合は腰の痛む場所は変わりません。
逆に姿勢を変えれば楽になる格好があることが多いものです。
■リエゾン療法について
リエゾン療法とは、骨や筋肉の異常を診る整形外科と心からくる身体の不調を診る心療内科が連携し、身体と心の両面から腰痛を治療していく治療法です。
■認知行動療法で考え方の歪みを改善
痛みの原因となっているストレスを患者の物の考え方を修正することで解消します。
これが認知行動療法です。
認知行動療法では考え方の歪みに患者自身が気付き、自ら修正することで腰痛の原因となるようなストレスを減らしていくという治療法になります。
認知行動療法で大きな役割を果たすのが、毎日日記を付けることです。
これを丹念に読むことで患者の抱える考え方の歪みパターンが見えてきます。
認知行動療法では根拠を示しつつ、○○だから大丈夫というような合理的な考え方が出来るように修正していきます。
■日記で腰痛改善
毎日ノートに今日起きた嫌な事と、それに対してどう考えたかを詳しく書いていきます。
辛かったこと、落ち込んだ事、心が大きく動かされた出来事や情報と、その時思い浮かんだ考えを書き留めます。
■ストレスと腰痛
腰痛の85%は原因がはっきりと分からないことが多く、その多くがストレスが影響していると考えられています。
腰痛を引き起こすような強いストレスは、患者の考え方の歪みによって作られるといわれています。
物の考え方にネガティブな偏りや歪みがあることでストレスが生まれ、そのストレスが腰痛を生み出しているといわれています。
ストレスによる腰痛のメカニズムは詳しく分かっていませんが、過剰なストレスが脳内の神経伝達物質の分泌に異常をもたらすことで、情報の伝達が上手くできなくなり、脳が誤作動を起こしてしまいます。
そのため普段なら感じない小さな刺激を、痛みとして感じてしまうと考えられています。
■ストレスが引き起こす症状
・腰痛
・胃痛
・頭痛
・皮膚疾患
・めまい
・過敏性腸症候群
・円形脱毛症
・慢性疼痛
原因のはっきり特定できない腰痛のうち、ストレスが原因の場合が多くあります。
腰痛以外にもストレスからくる症状は多くあります。
自分で自分の考え方の歪みを修整できれば、腰痛をはじめストレスからくる様々な症状を予防・改善することができます。
■考え方の歪みの修正法
●問題解決技法(ストレス腰痛解消法)
「最悪こうなっても、こういうふうに出来るから自分は耐えられる」と考えることができれば、不安が解消されてストレスが減っていきます。
問題解決技法とは、抱えている問題が対処可能だと分かることで不安を取り除くストレス腰痛解消法です。
●友人へのアドバイス法(ストレス腰痛解消法)
自分に対して何か失敗した時に自分を批判してしまいますが、自分と同じ問題を抱える友人を想定して、自分にアドバイスしてみます。
友人へのアドバイスとして考えることで、自分対して必要以上に厳しくならず、客観的な評価ができるようになります。