湿った咳、乾いた咳、逆流性食道炎による咳、副鼻腔気管支症候群

湿った咳は痰が絡まるこもったような咳で、乾いた咳はウイルスやアレルギーなどによって喉や気管支の炎症により起こる咳です。
副鼻腔気管支症候群は鼻や気管支などの粘膜が炎症を起こす病気です。

■湿った咳
湿った咳とは、痰が絡まるこもったような咳をいいます。
ウイルスや細菌などによって気管支に炎症が起き、痰が作られることで湿った咳が出ます。

■乾いた咳
乾いた咳とは、ウイルスやアレルギーなどによって喉の周辺や気管支の炎症により起こる咳です。
痰はからまず、空咳とも呼ばれます。

■副鼻腔気管支症候群(ふくびくうきかんししょうこうぐん)
副鼻腔気管支症候群(ふくびくうきかんししょうこうぐん)とは、鼻や気管支などの粘膜が炎症を起こしてしまう病気です。
もともと気道の粘膜の弱い人が粘膜に炎症を起こすと、そこに細菌が感染してさらに悪化してしまいます。
その細菌を体外へ運び出そうと大量の痰が作られ、そのため咳が出てしまいます。
市販のカゼ薬などで一時はよくなるため、気付かないままでいる人も多くいます。
しかし放置していると肺炎を引き起こすこともあるため要注意です。

■長引く咳が出る病気
・咳喘息
・アトピー性の咳
・副鼻腔気管支症候群

■逆流性食道炎(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)による咳
逆流性食道炎(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)とは、胃酸が食道に逆流して粘膜をただれさせ炎症を起こしてしまう病気です。
胃には噴門(ふんもん)と呼ばれる弁が胃酸をせき止めて、食道に逆流しないようになっています。
しかし暴飲暴食などがきっかけで胃酸が増えて逆流を起こします。
就寝時などに喉まで達して炎症を起こすと咳が出ます。
そのため胃酸の逆流を改善しない限り、炎症を繰り返し長引くことになってしまいます。

よくある不調と思っていても、これらの咳が3週間以上続いたら要注意です。