バセドウ病と更年期障害との違い、身体のだるさの違い!

■バセドウ病について
バセドウ病とは、首にある蝶のような形をした臓器の甲状腺(こうじょうせん)の異常によって、全身に様々な症状を引き起こす病気です。
バセドウ病の発症の原因は不明ですが、日本人の成人の女性の約50人に1人の割合でバセドウ病が見つかるといわれています。
バセドウ病の症状の特徴の一つが甲状腺の腫れですが、腫れの大きさが分かりづらく見逃してしまう人もいます。
そのため早期にバセドウ病を発見するにため、よくあるだるさではなく、少し動いただけで感じるだるさに気を付けることです。
バセドウ病は自己免疫疾患が考えられています。
免疫細胞などが正常な細胞を攻撃して起こります。
自己免疫疾患は女性に多いため、バセドウ病も多く発症します。
バセドウ病は、加齢とは関係ありませんが、20代〜30代の人が一番多く発症しています。

■甲状腺(こうじょうせん)について
甲状腺(こうじょうせん)は、全身の新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌しています。
しかし自らの免疫細胞が何らかの原因で甲状腺を刺激すると、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され続け、新陳代謝が必要以上に促進されてしまいます。
身体を動かしていないにも関わらず、まるで常に全力疾走をしている状態に落ち入ってしまいます。
そのため少し動いただけでも疲れてしまい、全身にだるさを感じてしまいます。

■更年期障害とバセドウ病の違い
更年期障害の大きな特徴の一つも身体のだるさです。
そのため更年期障害と思い込んでしまうと、バセドウ病の発見を遅らせてしまうことになってしまいます。
更年期にあたる人は、身体のだるさの違いにも注意が必要です。
バセドウ病の身体のだるさは、少し動いただけで感じる「だるさ」になります。
更年期障害の身体のだるさは、動かなくても感じる「だるさ」になります。

■バセドウ病の症状
・身体のだるさ
・息切れ
・動悸
・じっとしているのに汗をかく

甲状腺ホルモンは、消化器や心臓など全ての臓器を活発にさせるため、少し動いただけで息切れや動悸などを引き起こしてしまいます。
バセドウ病になると夏は暑さに弱く、エアコンから離れられなくなり、冬は寒いのにTシャツ一枚でも平気になったりします。
汗をかくと共に、だるさや動悸など他の症状も併せて出ているかどうか注意が必要です。

■バセドウ病の検査
・エコー検査
 甲状腺の状態を調べます。
・血液検査
 一般的な血液検査では甲状腺を調べる硬毛は入っていません。
 そのため甲状腺ホルモンと甲状腺自己抗体の検査をお願いした方がよいそうです。