急性膵炎(きゅうせいすいえん)、グレイ・ターナーサイン!

■急性膵炎(きゅうせいすいえん)について
急性膵炎(きゅうせいすいえん)とは、膵臓(すいぞう)に急激に炎症が起こり強烈な腹痛が起こる病気です。
急性膵炎になると、膵臓内で食べ物を溶かす働きをする消化酵素が、何らかの原因で膵臓自身を溶かしてしまいます。
急性膵炎の患者は女性よりも男性が多く、年間5万7000人ほどが発症しています。

膵臓は消化液や脂肪を分解する酵素を作っています。
膵炎は膵臓自身を壊してしまいます。
最初は左の上の方や背中が痛くなり、もっとひどくなると消化液がお腹の方に漏れ出します。
するとお腹全体が溶けてしまいます。
さらに悪化すると意識を失う、呼吸ができなくなる、尿が出なくなるなどの症状が起こります。
重症膵炎は約8%の死亡率があります。

■グレイ・ターナーサイン
グレイ・ターナーサインとは、膵液が体中に漏れ出し、膵臓だけではなく脂肪までも溶かしてしまうことをいいます。
グレイ・ターナーサインとは主に膵炎の症状で、呼吸困難、意識障害を来たし、死亡率も上がります。

■急性膵炎の原因
急性膵炎を引き起こす原因で最も多いのがアルコールの大量摂取です。
40〜50代の男性の発症率が高いといわれています。
急性膵炎になった人がお酒を飲み続けると、6割弱の人が再発するといわれています。