SCS療法は脊髄に電極プレートを埋め込んで脊髄に電流を流して刺激することで痛みが和らげる腰痛治療法です。SCS療法による腰痛治療では外から刺激の調節も出来ます。SCS療法はおよそ25万人以上を治療しています。
■SCS療法(脊髄刺激療法)とは
SCS療法(脊髄刺激療法)とは、直接脊髄の背中側に特殊な電極を埋め込むことによって、その電極から電流を流して電気刺激を与えて腰痛を治療する治療法です。
脊髄に電極プレートを埋め込み、脊髄に電流を流して刺激することで痛みが和らぎます。
SCS療法は海外では40年以上前から行われていて、これまでおよそ25万人以上を治療しています。
日本でも保険が適用され、5千人以上に実施されています。
■SCS療法の手術
体に痛みを発生させる何らかの症状が起きると、その信号が脊髄を通って脳に伝えられます。
それによって初めて痛みを感じます。
そこでSCS療法では、手術で背中を開き、電気刺激を伝えるプレートを脊髄の近くに埋め込み、さらに電気を発生させる刺激装置を下腹部に埋め込みます。
これにより直接電気刺激を脊髄に送り、痛みの信号を打ち消すことで腰痛の痛みを和らげます。
■SCS療法は外から調節できる
SCS療法による電気刺激の強さは、リモコンを使い体の外から調整することができます。
■SCS療法の流れ
・カウンセリング
・トライアル期間(10日前後)
・埋め込み手術
手術の前に適正を調べるためのトライアルと呼ばれるお試し期間があります。
トライアル期間では試験的に電気を体の中に流し、一定の効果があった場合のみ実際のSCS療法の手術が行われます。
■SCS療法のポイント
・手術後は6〜8週間のケアが必要
・難治の腰痛でも痛みが軽減
・電極プレートの位置ズレによる効果の低下
・保険適用(高額療養費制度申請可)