肝臓病対策!非アルコール性脂肪肝炎・NASH、肝硬変!日本人は食べ過ぎと運動不足が原因で非アルコール性脂肪肝炎・NASHになる人が多い。
脂肪肝は早い段階で生活習慣を改善すると治る可能性が高くなります。
■非アルコール性脂肪肝炎・NASH
非アルコール性脂肪肝炎・NASHはアルコール無しで発症する肝炎のことです。
非アルコール性脂肪肝炎・NASHは自覚症状がないまま肝硬変や肝臓ガンに移行することもある恐ろしい病です。
推定患者数は約200万人で予備軍を含めれば成人の10人に1人。
なんと1000万人に発症の恐れがある肝臓の病です。
肝臓には知覚神経がないため痛みは出ません。
日本人は食べ過ぎと運動不足が原因で非アルコール性脂肪肝炎・NASHになる人が多いそうです。
■カロリーオーバーの食事が原因
内臓脂肪こそが肝臓の最大の敵です。
通常体内に取り入れられた脂肪は、肝臓の中で身体が利用できるエネルギー源として変化し全身に運ばれます。
しかしカロリーオーバーの食生活で内臓脂肪が溜まると、そこから常に大量の脂肪が肝臓へと供給されることになります。
すると余った脂肪が肝細胞の中に溜まってしまいます。
この状態が脂肪肝です。
いわば肝臓のフォアグラ化です。
こうなると肝臓は溜まり続ける脂肪を燃やそうとしますが、その過程で不完全燃焼から有害な活性酸素が発生してしまいます。
そして肝臓の細胞を攻撃し炎症を引き起こしてしまいます。
これこそが非アルコール性脂肪肝炎・NASHの正体です。
■閉経による内臓脂肪の増加
閉経前の女性は、卵巣からエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンを分泌しています。
エストロゲンの働きの一つが出産などに備えて脂肪を皮下脂肪の形で貯蔵しておくというものです。
そのため閉経を迎えてエストロゲンの分泌が減少すると、皮下脂肪として蓄えられていた脂肪が血液中に放出され内臓脂肪に移行すると考えられています。
■鉄分の過剰摂取は肝臓を悪化させる
健康な肝臓なら適度な鉄分の摂取は問題ありませんが、脂肪などで弱っている肝臓の場合は鉄分の吸収に歯止めが効きません。
そんな時にレバーなどの鉄分を豊富に含むものをたくさん摂取すると、余分な鉄分として脂肪が結合し、大量の活性酸素を発生させてしまうことになります。
その結果、肝臓の炎症が急激に進行してしまいます。
■アルコールの飲み過ぎと食べ過ぎが肝臓をダメにしてしまう理由
アルコールは一定の量の場合は、十分肝臓で分解することができます。
しかし3合以上の過度の飲酒をすると、毒素の強いアセトアルデヒドが発生し肝臓に負担がかかってしまいます。
■肝臓病対策
改善にはカロリー制限と運動することが大切になります。
1ヶ月に3kgほど落とす事を心掛けましょう。
3kg以上体重を落とすとリバウンドの危険性が高まってしまいます。
少しずつ脂肪を落としていけば半年ほどで脂肪肝は良くなるそうです。
肝硬変や肝臓ガンになっても症状がない場合が圧倒的に多いそうです。
肝硬変の段階になってしまうと改善は難しいですが、脂肪肝は早い段階で生活習慣を改善すると治る可能性が高くなります。
日本人女性の平均身長約160cmだと、1食の理想カロリーは525kcalになります。
●調理のポイント
・使う油を減らす
・脂肪の少ない部位を使う