臨床美術で脳を活性化!量感画、ネガポジ画!絵を上手に描く方法

臨床美術で脳を活性化!量感画、ネガポジ画!絵を上手に描く方法。普段とは違った物の見方で考えられながら作業をするため、脳が活性化。子供の情操教育、社会人の脳の活性化、ストレス解消にも活用されている

■臨床美術(りんしょうびじゅつ)
臨床美術(りんしょうびじゅつ)とは、絵画などの創作活動を通じて楽しく人間の脳を活性化しようとする美術活動です。
主に心理的な診断としてアートセラピーから一歩進め、絵を描く過程に重点を置き治療を目的としています。
現在は認知症の治療の現場など幅広い分野で注目されています。
臨床美術(りんしょうびじゅつ)は子供から大人はもちろん認知症患者まで、誰もが楽しめるようにと考案された美術教育法です。
上手・下手という評価はせず、創作活動を自由に楽しんでもらうことが目的です。
臨床美術(りんしょうびじゅつ)は普段とは違った物の見方で考えられながら作業をするため、脳が活性化すると考えられています。
臨床美術(りんしょうびじゅつ)では「うまい」「上手」という誉め言葉を使わないで、「色がきれい」とか「美味しそう」など作者が感じて表現した部分を具体的に言葉にしてあげます。
作者が力を入れた部分を誉めることで達成感につながり、次への意欲が涌いてきます。
臨床美術(りんしょうびじゅつ)は子供の情操教育、社会人の脳の活性化、ストレス解消にも活用されています。
非日常的な創造の場を持つことは、精神生活を豊かにしてくれます。
人間の脳には思考・創造・判断・喜怒哀楽といった働きがあります。
それらをコントロールするのが脳の司令塔とも呼ばれている前頭前野(ぜんとうぜんや)です。
この前頭前野(ぜんとうぜんや)の活動を調べれば、脳がどれだけ働いているかが分かります。
何も意識せず普通に絵を描くとき、私達は記号を描いています。

■量感画(りょうかんが)
量感画とは、例えばリンゴの絵を描くときに、リンゴを種から育てていくように絵を描いていきます。
リンゴの表面を描く前に、味や重さを感じながら色を重ねて描いていきます。

■ネガポジ画
ネガポジ画とは、物の見方を切り換えて描く手法のことです。
例えば指を描くとき、指の輪郭(りんかく)ではなく、輪郭の外側の空間の形に注目しながら描くことで「指の形を描いている」という考えから離れ、頭のスイッチが切り替わります。

■ニンジンを使ったネガポジ画の描き方
まず自分が描きたいニンジンを選びます。
ニンジンを味見をして食感や味のイメージをふくらませます。
ニンジンを黒い紙の上に乗せ、輪郭ではなく黒い紙の余白の形を見ながら描きます。
ニンジンをよく見てパステルを3色選びます。
かたさ・手触り・味などをイメージしながら色を塗ります。
最後に鉛筆で細かい部分を描きこみます。