動脈硬化・血管!カテーテル治療!
動脈硬化・血管!カテーテル治療。動脈硬化は全身同時進行で起きるため、自覚症状がない場所でも危機的な状態に。カテーテル治療は動脈硬化そのものを治すわけではない。動脈硬化を防ぐには何よりも生活習慣の改善が大切
心筋梗塞・脳硬塞などにつながる動脈硬化は、進行すると二度ともとに戻らないと言われています。
長年の不摂生な生活による動脈硬化の進行により血管の柔軟性が失われ、そこに血栓が飛び血管を詰まらせ、脳にいたれば脳硬塞になり、心臓にいたれば心筋梗塞にいたってしまいます。
心臓の動脈硬化が進行すると人工透析をよぎなくされてしまうこともあります。
動脈硬化は全身同時進行で起きるため、自覚症状がない場所でも危機的な状態になっていることも多々あります。
■閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうか)
閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうか)とは、動脈硬化で足の血流が低下する病です。
■カテーテル治療
カテーテル治療とは、ガイドワイヤーと呼ばれるピアノ線のような細い管を動脈硬化を起こした血管まで伸ばして行う治療です。
狭窄した箇所にワイヤーを伝わせてバルーンと呼ばれる治療器具を送り込み狭くなった血管を広げたり、ステントと呼ばれる金網状の筒で狭窄した血管を広げたりします。
カテーテル治療は動脈硬化という病そのものを治すわけではないので、動脈硬化を防ぐには何よりも生活習慣の改善が大切になります。
■カテーテル治療:ローターブレーター(ダイヤモンドドリル)
ドリルの直径は1.5ミリ、先端にはダイヤモンドの粉が吹き付けられています。
回転数は毎分20万回のスピードで高速回転しています。
ガチガチになった動脈硬化を削りとってしまいます。
削りカスも、赤血球よりも小さくなるため血管を詰まらせる心配がありません。
ただし手元を誤まるとドリルが血管内にはまり込み抜けなくなるため、操作には高い技術が求められます。
ローターブレーター(ダイヤモンドドリル)は、動脈硬化などで石灰化した硬い物は削りますが、血管壁など柔らかい組織は傷つけないという特徴があります
これはドリルの表面のダイヤモンドの刃が細かく凹凸になっているためです。
これだと柔らかく弾力のある物に対して刃がひっかからず、つるつると組織の表面をすべり続けるだけになります。