味覚(みかく)について!味蕾(みらい)5つの基本味!

味覚(みかく)について!味蕾(みらい)5つの基本味。甘味・苦味・うま味・酸味・塩味。味覚を正常に保ち何でも美味しく食べ、腹八分目が健康には効果的。味覚神経を通じ脳に伝わってはじめて食べ物のあじを感じとる

■味覚(みかく)と味蕾(みらい)について
私達が食べ物をあじわうことが出来るのは、舌の粘膜の乳頭を中心に分布している味蕾(みらい)という器官が味を感じとるためです。
味蕾(みらい)は微妙な味の違いを瞬時に感知できる優秀な器官です。
ここで甘味・苦味・うま味・酸味・塩味の基本味といわれる5つの味を感知し、その情報が味覚神経を通じ脳に伝わってはじめて食べ物のあじを感じとることができます。
辛さは味蕾ではなく口腔粘膜にある痛さや熱さを感じとる神経で感知しています。
味を感じ取る味蕾(みらい)の数はおよそ7,500個あり、1ヶ月ほどの周期で生まれ変わっています。
その味蕾(みらい)で感じとることが出来る5つの基本味は、私達の体に影響する成分のあじを分類したものになります。
かつて舌には味覚地図というものがあって味によって感じる場所が違うと言われていましたが、最近の研究では濃度が高ければどの味でも場所を問わず感じられることが分かっています。
子供の頃嫌いでも大人になって食べることが出来るのは、味の好みが変化し、脳が学習し評価が変わるためです。
あじの感覚は個人差があり、あじのバランスで変化します。
味覚は感覚の中で最も衰えにくい器官です。
そのおかげで歳をとっても食事を美味しく食べる事ができます。
味覚を正常に保ち何でも美味しく食べ、腹八分目にしておくことが健康には効果的です。

■基本味(5味)甘味・塩味・うま味・酸味・苦味
・甘味:エネルギー源の味
・塩味:生命活動に必要なミネラルの味
・うま味:アミノ酸の味
・酸味:体に有益な酸や食べ物の腐敗した味
・苦味:有害な物質や毒物の味

■視覚と味覚
私達は視覚から味覚を決めている部分も多く、食べる前に脳でイメージし味覚で味を確認しています。

■嗅覚(きゅうかく)と味覚
様々な感覚で変化する私達の味覚。
中でも最も影響しているのが嗅覚(きゅうかく)です。
舌で感じ取った味覚情報が脳に伝わるのと同時に嗅覚の情報も伝えられ、味と匂いの情報が合わさることで食べ物のあじを感じ取っています。

■ストレスと味覚
ストレスが溜まると味覚は全般的に低下します。
特に苦味を感じにくくなり、普段とあじの感じが変わります。
仕事の後のビールがより美味しくなるのはこのためです。
また体が疲れると酸味や甘味が欲しくなり、普段より美味しく感じるそうです。

■味覚の異常による健康への影響
味覚が正常でないと味付けを濃くするため、塩味や甘味を強くしがちです。
そのため高血圧や糖尿病の危険性が高くなります。