秋の髪の悩み改善ポイント、薄毛・抜け毛・白髪の問題、正しい髪の洗い方、髪にまつわる噂

秋は1年で最も毛が抜けやすい季節で、春に比べて約2倍以上といわれています。
さらに秋はフケ・かゆみ・パサつきなど薄毛以外にも様々な髪や頭皮の悩みが多くなります。
夏は強い紫外線により髪や頭皮がかなりダメージをうけています。
そのため秋に髪や頭皮をしっかりケアすることが大事になります。

髪の毛と頭皮を清潔に保つことがフケ・白髪・薄毛対策につながります。
髪や頭皮を健康に保つには髪の洗い方が大切になります。
薄毛や抜け毛は薬で治療が可能なので専門のクリニックで相談しましょう。

■細く・短い抜け毛に要注意
1日に約100本髪の毛は抜けるので本数は気にしなくてよいそうです。
ただし細く・短い抜け毛が多いと危険信号です。
太く・長く成長するはずの毛が抜けているサインです。

■ヘアサイクル
髪の毛は約6年かけて1本の髪が成長して抜け落ちます。
髪の毛には伸びて太くなる成長期、その成長が止まる退行期、新たな毛に押し出されて自然に抜ける休止期があります。
生えてから抜けるまで一連のサイクルがあります。
しかしこのサイクルが何かしらの原因で早まると髪の毛が十分に成長しないまま休止期を迎えて細く・短い毛が抜けやすくなります。
これを男性型脱毛症といいます。

■薄毛の原因
・遺伝
・紫外線
・食生活

■薄毛は遺伝の要因が大きい
男性型脱毛症は遺伝の要因が大きいといわれています。
髪に関する遺伝子は母方から受け継がれます。
母親の親戚に薄毛の人がいると、その人自身も薄毛になる傾向があります。

■紫外線が薄毛の原因になる
紫外線ケアをしっかりしていないと抜け毛が増えてきます。
髪や頭皮は顔より紫外線の影響を受けやすく、ケアをおこたっていると頭皮に炎症が起こり髪の毛の成長が阻害され抜けやすくなってしまいます。
紫外線から頭皮を守るために帽子をかぶっておくことが薄毛に対して良いケアになります。
外出時は通気性が良い帽子をかぶり紫外線対策をするとよいです。

■食生活の乱れが薄毛の原因になる
肥満は薄毛の傾向があるといわれています。
食事の偏りが薄毛を招いている可能性があります。
不規則な食生活も薄毛の原因になります。
積極的に摂った方がよいのは良質なタンパク質と野菜のビタミンです。
タンパク質は髪を作る材料になり、ビタミンは頭皮の健康を保ち髪の毛の成長を促進してくれます。

■白髪について
髪の毛は毛母細胞という細胞が増殖して髪の毛になりますが、それ自体には色はついていません。
もともと髪の毛は毛乳頭という部分から白い状態で生えてきます。
それが髪を染めるメラノサイトという細胞からメラニンが放出されて黒く染められながら生えてきます。
しかしメラノサイトの働きが低下するとメラニンが生成されにくくなり白髪になってしまいます。
原因は加齢や食生活など様々です。
一度白髪になってしまった髪の毛は黒く戻ることはほとんどありません。

■睡眠不足が白髪の原因になる
睡眠不足によってストレスを感じると自律神経が乱れ血行不良が起こります。
すると髪へ栄養が十分行きわたらずメラノサイトの働きが低下して白髪につながってしまいます。
他にも肩こりや首こりの人も血行不良により白髪につながる恐れがあります。

■フケについて
フケは頭皮の老廃物になります。
フケは古い角質がターンオーバーにより皮膚の奥から押し出されて発生します。
フケは少量なら問題ありませんが大量に出るとフケそのものが頭皮を刺激してかゆみを生じてしまいます。

■皮脂の少なさがフケの原因になる
皮脂とは皮脂腺から分泌される脂肪を含む体液のことをいいます。
皮脂は紫外線などの刺激から頭皮を守ったり、髪に潤いを与えるなど髪の毛の健康維持には欠かせない存在です。
何らかの原因で皮脂の量が少なくなると十分に紫外線などから守れず頭皮が大ダメージを受けてしまいます。
傷ついた頭皮は再生しようとターンオーバーが早まりフケが大量発生してしまいます。

皮脂が少ない場合は洗髪に原因があることが多いです。
指を立てて強く洗うと頭皮が傷つき乾燥しやすくなり皮脂の量が減ってしまいます。
髪の2度洗いは必要な皮脂まで洗い落してしまいます。

■脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)について
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)とは、皮脂の過剰な分泌により皮膚の菌が繁殖して起こる皮膚炎です。
主な症状は辛いかゆみや痛みになります。
塗り薬での治療が可能なので症状が出たらすぐに皮膚科を受診しましょう。

■髪にまつわる噂
・白髪は薄毛にならない?
・白髪を抜くと増える?
・ワカメやヒジキを食べると白髪にならない?

●白髪は薄毛にならない?
髪の毛を作る細胞と染色する細胞は別なので薄毛と白髪に関係性はありません。

●白髪を抜くと増える?
白髪は抜いても増えません。
ただし毛を抜き続けると新しく生えてくる毛が細く短くなっていくと考えられています。
白髪は抜かずにハサミで根元から切っておいた方がよいそうです。

●ワカメやヒジキを食べると白髪にならない?
多く摂って髪が黒くなることはないそうです。
海藻類にはミネラルが豊富なので皮膚の健康を保つことにつながります。

■正しい髪の洗い方
・湯洗い
・シャンプー

●シャンプーの前に湯洗い
汚れが溜まると頭皮に炎症が起こります。
すると髪の毛の成長が阻害され抜けやすくなってしまいます。
濡らすのではなく頭皮を洗うイメージで湯洗いします。
洗う時間は約1分半が目安になります。
しっかり湯洗いすることで頭皮の汚れの8割近くが落とせます。

●シャンプー
シャンプーは頭につける前に手の平で軽く泡立てます。
これでシャンプーのすすぎ残しを防止できます。
シャンプーは手の平全体を使い、えりあしから頭頂部に向かって頭皮をマッサージするように洗います。
強く洗わなくても十分に汚れが落ちるので炎症を防ぐことができ、また抜け毛の予防にもなります。
頭皮をやさしくもむことで血行不良も改善され白髪の予防にもなります。
やさしくもむことで頭皮を傷つけないので皮脂ま適度に分泌されます。

洗髪時に抜ける毛はいずれ自然に抜ける毛なので気にしなくてもよいです。
頭皮が不潔な方が薄毛・抜け毛に悪影響を与えることになります。

■髪の毛の乾かし方
髪が水分を含んで傷みやすくなっているのでタオルを軽く押し当てるようにして水分を拭き取ります。
ドライヤーは頭皮や髪にダメージを与えないように15cmほど離して風を当てます。