ラム肉と言えば臭くて硬いというイメージがありますが、調理方法や肉の種類を変えるだけで美味しい肉料理に変わります。
■肉が臭い理由
本来、草食動物には野性味のある独特なニオイがあります。
食物に含まれる葉緑素が体の中でフィトールという物質に変わります。
このフィトールがにおいのもとになると考えられています。
■肉牛のニオイについて
肉牛は生後10ヶ月になると放牧を止めて牛舎で飼われます。
与えられるのはトウモロコシや大豆などが中心の配合飼料と呼ばれるものです。
肉牛の場合は配合飼料も食べさせることによって独特の野性味のニオイを薄めています。
■羊肉のニオイについて
羊というのは野生味を楽しむための肉になります。
生まれたての羊はお乳しか飲まないのでほとんどにおいがありません。
生後3ヶ月までの肉はミルクラムという名前がついています。
やがて乳離れして草を食べ始めると匂いが付いてきます。
1歳未満までの羊の肉はラム肉と呼ばれます。
さらに1歳を超えると食べる草もどんどん増えて匂いもどんどん強くなっていき、マトンと呼ばれる羊の肉になります。
羊の肉は風味の強さを楽しむために名前を分けています。
ちなみに5年を超えると廃羊と呼ばれにおいもかなりきつくなってしまいます。
■ラム肉と牛肉の違い
ラム肉と牛肉は弾力性は同じですが、ラム肉の方は噛み切りやすい柔らかさがあります。
動物の肉というのは筋肉と筋肉がつながり合って出来ています。
その接着剤の働きをするのがコラーゲンなどの結合組織です。
体重が軽い羊のラム肉は接着剤となるコラーゲンが少なくて済み、しかも若い分コラーゲンも硬くなっていません。
■ラム肉を使ったラムチョップを作る際のポイント
実は羊の臭いの多くは脂身の中にあります。
脂身に切れ目を入れて焼き、余分な油を追い出すことで脂身の旨味はそのままに臭いを最小限に抑えることができます。
脂身はキツネ色になるまで焼きます。
脂身から出た油は一度捨てて、新しい油をひくとよいです。
あとは肉の表面をきれいな茶色になるまで焼けばOKです。
肉の柔らかさを損なわないよう焼き過ぎに注意が必要です。
■ラムチョップのソテーの作り方
<材料 2人分>
骨付きラム(ラムチョップ) 4本
塩・コシヨウ 適量
オリーブオイル 適量
フライパンをあたためオリーブオイルをひき、ラムチョップの脂身部分を焼きます
最初は強火で焼き、煙りが出てきたら弱火にします
3〜5分くらい焼き、一度油を捨てます
そして新しいオリーブオイルを加え側面が綺麗な茶色になるまで焼きます
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