美味しい“いなりずし”の作り方!

砂糖と醤油で煮た油揚げで酢飯をくるむだけの“いなりずし”ですが、場所によって形や色、さらには食べられ方まで様々な“いなりずし”。

■味の抑制効果
味の抑制効果とは、極端な味と極端な味を合わせるとバランスが良くなることをいいます。

■酢飯の砂糖を抜く
いなりずしはもともと味の抑制効果として塩味と酸味が打ち消し合い、甘味と酸味が打ち消し合い甘味が残ります。
酢飯の砂糖を抜くことにより、塩味と酸味が打ち消し合って外側にある油揚げの甘味と酢飯の中にある酸味が反応。
ごはんの甘味を抜いたおかげで美味しい比率になり、美味しい“いなりずし”になります。

●酢飯作り
砂糖はつかわずお酢と塩だけで味付けします。
●煮汁作り
鍋に油揚げと砂糖と醤油を入れ煮立たせます。
あとは揚げに酢飯をつめるだけです。

■いなりずしは出来てからの時間で味が変わってしまう
油揚げの方は4時間経ったものの方が酸味がぐんと増えます。
一方は酢飯の酸味は4時間経つと減ってしまいます。
そして塩分とは逆に酢飯は上がっていきます。 酢飯の酸は時間が経つとごはんの方から揚げの方へ移動していってしまうそうです。
それによって揚げが酸っぱくなり、酢飯に含まれている塩分が結果的に上がってしまいます。

■美味しい いなりずし の作り方
<材料>
水   300ml
油揚げ 6枚(熱湯で3分油抜きし半分に切る)
砂糖  大さじ5
醤油  大さじ3
米   2合
塩   4g 酢(米酢)75ml

●油揚げの作り方
鍋に水・油揚げ・砂糖・醤油を入れます
落とし蓋をして中火から強火で煮汁が煮立つまで煮ます
●酢飯の作り方
たきたてのごはんをうつわに移し、米酢に塩を加えたものをご飯の上にかけ混ぜます
そして油揚げに酢飯をつめて完成です

■関西風の いなりずし の作り方
煮詰めた油揚げをごはんの上でしぼり煮汁をかけ混ぜます
ゴマを加えて混ぜ、油揚げにつめて完成です

■変わりダネいなりずし
<材料>
おから   70g(しっかり煎ったもの)
塩     小さじ1/4
ヨーグルト 大さじ2
マヨネーズ 大さじ2

おからに塩・ヨーグルト・マヨネーズを加え混ぜます 煮詰めておいた油揚げにつめれば完成です

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