味噌パワーで食材の旨味を引き出す方法!

味噌パワーで食材の旨味を引き出す方法について
味噌は日本人にはとてもみじかな食材。
しかし普段食べている料理と言えばお味噌汁ぐらいであまり味噌料理を作っていません。
味噌を使うと何でも味噌味になってしまうと思っている人がほとんどで、味噌の本当の効果を知らない人が多いの実情です。

■味噌のタンパク質分解酵素で肉の旨味を引き出す!!
味噌が持つタンパク質分解酵素が、肉自身が持つタンパク質分解酵素の働きを助け肉の繊維を分解し、旨味成分アミノ酸を引き出し美味しさをアップさせてくれます。

■味噌パワーでサバ(魚)の旨味を引き出す!!
味噌をサバ表面にぬって漬けると、味噌の塩分でサバの表面に膜ができ水分を保持してくれます。
これでプリプリの食感になります。
さらに味噌が臭みを吸着してくれるので、後は味噌を洗い流して焼けば、美味しさがたっぷり詰まった焼きサバの出来上がりです。

■美味しい味噌漬けの作り方
●用意するもの

・美味しくしたい食材
・味噌(生味噌で作ることがオススメ)
・水
・密閉出来るポリエチレンの袋

1:まずポリエチレンの袋に噌味(漬ける食材100g当り30gの味噌)と
  水(味噌の1/3くらいの水)を入れ、揉んで味噌をのばします
  これにより味噌が食材全体になじませやすくなります
2:次に美味しくしたい食材を入れて良く揉んで、味噌を全体に行き渡らせます
3:そして冷蔵庫で1時間寝かせます
  酵素パワーで食材が柔らかくおいしくなるまで待ちます
  漬け時間は食材の大きさや、味噌の種類で変わるのでお好みで加減します
  固まり肉でも半日で漬かります
4:1時間ほど経ったら袋に水をたして洗うように揉んで味噌を取ります
  塩分が気になる人はよく洗いましょう
5:後はその食材を焼いたり揚げたりすれば出来上がりです

味噌

サバ 鮮魚
ジップロック イージージッパー

■日本人は味噌でリラックス効果が激増する!!
日本人は味噌汁の香りを嗅いだ瞬間にアルファー波が激増し、リラックス効果が高まります。
しかしこれは日本人だけで、外国人にはあまり効果がないようです。

■味噌の甘い香り成分“HEMF”をなくさず上手に使うには
美味しい味噌汁の決め手は香りですが、味噌は酸素に触れると酸化して香り成分HEMFが減ってしまいます。
味噌の甘い香り成分である“HEMF”は、購入してから1ヶ月も使うと約50%も減ってしまいます。
●味噌がケースに入っている場合
味噌の上に乗っているパラフィン紙を上手に使うのがポイントです。
パラフィン紙は酸素をほとんど通さず、味噌が酸化するのを防いでくれます。
味噌が平らになるように使い、パラフィン紙が味噌全体に乗るようにしておくのがポイントです。
●味噌が袋に入っている場合
後ろ(下)から押して使うようにし、空気が入らないように密閉して使います。
味噌

■味噌を焼いて香り成分“HDMF”を引き出す
味噌を焼くと、HEMFに似た味噌の香り成分“HDMF”が作られます。
●赤味噌
 焼いた味噌にダシ汁を加えて溶かし、これを味噌として使います。
●その他の味噌
 味噌と味噌30%の量のみりんを合わせて、少量の油で1分〜1分30秒炒めます。
 味噌のアミノ酸とみりんの糖分が一緒になって“HDMF”が作られます。
 同時にみりんのアルコールが、わずかに残っていた“HEMF”を引き出してくれます。
 味噌

■味噌の豆知識
●室町時代、味噌は「香」と呼ばれていた

味噌が庶民に広く食べられるようになったのは室町時代。
各地の大名が味噌作りを奨励していました。
この頃の女性は、味噌がお香のように良い香りがするので「こう」と呼んでいたそうです。
味噌漬を「香の物」と呼んだり、おしんこを「お新香」と呼んだりしたのも味噌からきているそうです。
●味噌桶いっぱいで、味噌汁を230年間食べられる
八丁味噌の桶は直径2m深さ2mもあります。
この桶いっぱいの味噌を、5人家族でお味噌汁にして、毎朝一杯ずつ食べると230年間食べられます。
この桶でおよそ6tの味噌が作られ、お味噌汁にして33万3000杯も出来るそうです。
●牛に味噌汁を飲ませる!?
島根県出雲地方では、お産直後の牛に味噌汁を飲ませる習慣があるそうです。
 味噌