高血糖予防法!隠れ高血糖、豆乳・お酢・豚肉で高血糖予防

食事と運動が高血糖予防に大切になります。
食事の前にコップ半分の豆乳を飲むと高血糖予防に効果があります。
お酢の成分である酢酸やクエン酸には高血糖予防に効果があります。
ビタミンB1は血液中の糖を細胞に行き渡らせる作用があり高血糖予防に効果があります。

■糖尿病について
糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があります。
1型糖尿病は体質的にインスリンが分泌できなくなってしまう病気です。
遺伝などが原因ともいわれ、子供のうちに発症することが多いといわれています。
2型糖尿病は生活習慣が乱れが原因といわれています。

■高血糖と低血糖
食事などで摂った糖質は腸でブドウ糖に分解され、血液と一緒に全身を巡ります。
ブドウ糖は身体を動かす主要なエネルギー源で、特に脳にとっては糖質が唯一のエネルギー源です。
血液中のブドウ糖が血糖です。
血糖の量が増え過ぎるのが高血糖です。
高血糖の状態が続くと糖尿病になってしまいます。
逆に血糖が少な過ぎるのが低血糖です。
低血糖の主な症状としては、動悸、冷や汗、意識障害などがあります。
血糖は多過ぎても少な過ぎてもいけません。

■インスリンの働き
血糖をバランス良く調節しているのがインスリンです。
インスリンは膵臓(すいぞう)から分泌されるホルモンで、血糖を一定に保つ役割をもっています。
人間が生きていく上で欠かせない栄養素が糖質です。
極端に減らすなどしてバランスを崩すと、様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

■炭水化物が多い主食(100g中)
・食パン    約47g
・白米     約37g
・中華メン   約29g
・スパゲッティ 約28g
・そば     約26g
・うどん    約22g

糖質が多い食材を知って野菜や肉など様々な栄養素を含む食品と一緒に摂り、糖質の量を調節することが大切です。

●炭水化物が多い食材(100g中)
・春雨     約85g
・餃子の皮   約57g
・さつまいも  約39g

■糖尿病性神経障害
高血糖を放置して起こる症状が神経障害です。
神経障害はわずかな高血糖でも現れます。
高血糖の状態が続くと毛細血管に傷がついてしまい、神経に十分な栄養が運ばれなくなってしまいます。
すると感覚や運動能力、自律神経に悪影響を及ぼしてしまいます。
糖尿病性神経障害になると、食事の際に箸を数分持っただけで手がしびれたりします。
進行すると暑くもないのに突然汗がでてきたり、下痢や便秘を繰り返したり、熱さや痛みの感覚がなくなったりします。
最悪の場合、傷口から感染症を起こして足の切断をする場合もあります。
糖尿病性神経障害は左右対称に現れます。

■高血糖で起こる症状
・両手足の先がジンジンしたり、ピリピリする
・足がよくつる
・足の裏にカサカサやひび割れが出る
・皮膚が晴れたり傷が治りにくい

■隠れ高血糖について
隠れ高血糖とは、普段は正常だが食事で急激に血糖が上がってしまう症状をいいます。
気付かないうちに進行している場合が多くあります。
血液検査は空腹時に行うため、隠れ高血糖は見つかりずらい点があります。
血糖値が乱高下する隠れ高血糖はインスリンの分泌が増えたり減ったりと不規則になるため、膵臓もダメージを受けやすくなります。
隠れ高血糖になると動脈硬化や合併症を起こしやすくなります。

●1,5GA(イチゴエージー)
1,5GA(イチゴエージー)は血液中に含まれる物質で、高血糖になるとブドウ糖と共に尿の中に排出されます。
そのため血液中の1,5GA(イチゴエージー)が少ないと高血糖になっていると分かります。
1回の食事に左右されにくいため、隠れ高血糖も見つけることができます。
基準値は14μg/ml以上になります。

■豆乳で高血糖予防
食事の前にコップ半分の豆乳を飲むと高血糖予防に効果があります。
豆乳や牛乳などタンパク質や脂肪分が多いものは、糖の吸収を緩やかにする働きがあります。
また食事と一緒に豆乳を摂ると食事全体の吸収を緩やかにして、血糖値の上昇を遅らせることができます。

■お酢で高血糖予防
お酢の成分である酢酸(さくさん)やクエン酸には、血糖値の上昇を緩やかにする働きがあります。
1日の適量は大さじ1杯です。
またレモン、グレープフルーツ、梅干などにも高血糖予防の効果が期待できます。

■ビタミンB1で高血糖予防
吸収した糖を使うか使わないかに作用するのがビタミンB1です。
ビタミンB1はお肉に多く含まれています。
ビタミンB1は血液中の糖を細胞に行き渡らせる作用があります。
ビタミンB1は特に豚肉に多く含まれています。
ビタミンB1の代謝を高めるには、ネギ、ニンニク、ショウガなどの辛味成分が含まれる薬味と一緒に摂るとより効率的になります。

■冷まして食べて高血糖予防
穀類を少し時間をおいて冷まして食べた方が、糖の吸収が緩やかになります。
レジスタントスターチはデンプンをけ加熱した後に冷ますと出来る物です。
ご飯類、麺類、イモ類あんどの炭水化物には、多くのデンプンが含まれています。
デンプンは一度加熱して冷えた状態に戻すと、食物繊維と同じような働きの成分に変わるといわれています。
レジスタントスターチは胃や腸で分解されにくいため、糖の消化が遅くなります。
そのため血糖値の急激な上昇を防いでくれます。

■ご飯の量をコントロールして高血糖予防
ご飯の成人男性適量はお茶碗一杯(約200g)で成人女性の適量は約150gになります。
小ぶりな茶碗に変えると量を抑えることができます。