糖尿病は食べ過ぎ等により血液中に糖分が溢れかえり血管を障害してしまう病気です。
肝臓には糖分を取り込んで溜め込む機能があり正常であればしっかり蓄えて血液中の糖分を少ない状態で維持し血糖値を低く保ちます。
しかし食べ過ぎなどにより肝臓に脂肪が付くと脂肪肝になり高血糖・糖尿病の原因となってしまいます。
マイオカインとは脂肪を分解するホルモンで筋肉を収縮させることで分泌されます。マイオカイン分泌させるためには毎日適度な筋トレと有酸素運動を行うことが大切です。
■糖尿病について
糖尿病とは、食べ過ぎなどにより血液の中に糖分が溢れかえり血管がボロボロになってしまう病気です。
糖尿病は高血糖状態が諸悪の根源です。
血糖値が高い人は大食いで太っているというイメージがありますが、太っていない人の中にも高血糖になっている人もいます。
■肝臓の糖分を蓄える働き
正常な人でも肝臓には脂肪が溜まっています。
正常な肝臓だと、溜まった脂肪は肝臓全体の5%以下になっています。
肝臓の働きの一つには糖分を取り込んで溜め込む機能があります。
肝臓が正常であれば、糖を取り込んで血糖値を低く保つことができます。
肝臓が健康であれば糖分をしっかり蓄えることができるため、血液中の糖分を少ない状態で維持でき、血糖値を低く保つことができます。
しかし肝臓に脂肪が溜まってしまうと糖分を取り込む能力が低下してしまうため、肝臓で蓄えきれない糖分が血液中に溢れて高血糖になってしまいます。
結果、糖尿病になってしまいます。
■脂肪肝が血糖値が上がる原因
肝臓に脂肪が付く脂肪肝が最も血糖が高くなる原因です。
脂肪肝を放置すると肝硬変や肝臓癌につながる危険性もあります。
脂肪肝は肝臓の30%以上を脂肪が占めた状態をいいます。
■脂肪を分解するホルモン「マイオカイン」
マイオカインとは脂肪を分解するホルモンの一つです。
マイオカインを上手く分泌できれば、肝臓の脂肪を分解し減らすことができます。
マイオカインが血液中に分泌されて肝臓に行くと、脂肪肝の中で溜まった脂肪を分解して減らしてくれます。
マイオカインには脂肪分解効果以外にも、身体への様々な健康効果が期待できます。
マイオカインが脳に行くと認知機能を改善し、骨に行けば骨を強くしたりする働きもあります。
■マイオカインは筋肉から分泌
マイオカインは筋肉から分泌されています。
実は筋肉は、膵臓や脳のようにホルモンを分泌する内分泌臓器ということが分かってきています。
筋肉を動かすことで約25種類ものホルモンが分泌しているといわれています。
マイオカインは筋肉から出るホルモンの総称をいいます。
■筋肉の使い方でマイオカイン分泌量が変化
マイオカインは1回の運動で分泌する量に限りがあるホルモンです。
マイオカインは筋肉の細胞の中の小さな袋に入っています。
運動をすると筋肉が収縮して袋からマイオカインが全身に放出されます。
しかし袋の中のマイオカインの量は限りがあるため、ある程度放出されてしまうとその後いくら筋肉を収縮させてもマイオカインはそれ以上増えていかないと考えられています。
つまり1日だけハードな運動をするよりも、ソフトな運動を毎日続ける方が分泌が良くなると考えられています。
■血糖値改善マイオカイン分泌法
毎食後、足を肩幅に開き真っ直ぐ立ちます。
3〜4秒かけてゆっくりヒザを曲げてスクワットをします。
ヒザを伸ばすときも3〜4秒かけてゆっくり戻します。
このゆっくりスクワットを10回繰り返します。
後は普通に通勤、通学、買い物などに歩いて出かけるだけです。
これを続けることで十分なマイオカインの分泌が期待できます。
有酸素運動と簡単な筋トレを組み合わせることがポイントです。
食後にちょっとスクワットをし、その後ちょっとウオーキングをします。
スクワットをするとき転倒などが心配な人は、イスなどにつかまって行うと良いです。