骨を丈夫にして肌のシワやたるみを予防!骨粗鬆症、脊椎圧迫骨折

■骨の老化と肌のシワやたるみ
加齢と共に頭蓋骨が痩せてきます。
頭蓋骨が痩せると頭皮がたるみ、フェイスラインがぼやけてきます。
さらにアゴの骨が痩せると口元のシワが増え、ほうれい線も深くなってきます。
目の周りには脂肪があり、骨が痩せてくるとそこが大きくなってたるんだりします。
目の周りのシワやくま、くすみの原因になってきます。
美しい肌を保つためには骨の強化が大切になります。
骨を大切にする食生活や運動をすることが、お肌にも良い影響を及ぼします。

■骨粗鬆症(こつそしょうしょう)について
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは、骨が弱くなり骨折しやすくなる病気です。
骨粗鬆症の患者数は約1300万人ともいわれ、その約8割が女性となっています。
骨粗鬆症の原因は、骨を形成する際のバランスの崩れです。

私達の体では、骨を新しく作り、古くなった骨を壊すということを絶えず繰り返しています。
これを骨の新陳代謝といいます。
このバランスが崩れると骨の密度が低下してスカスカになってしまいます。
骨密度が低下するとシワやたるみなど肌にも影響を及ぼします。

■骨粗鬆症になると骨折しやすくなる
骨粗鬆症が原因で骨折した人は、年間約15万人といわれています。
骨粗鬆症の症状が悪化すると、日常生活の些細な行動で骨折のリスクが生じてしまいます。
くしゃみやせきなどのわずかな衝撃でも肋骨(ろっこつ)を骨折してしまう危険性があります。

■女性の骨密度の変化
女性は閉経すると骨粗鬆症のリスクが高まります。
原因は女性ホルモン一種であるエストロゲンの減少にあります。
エストロゲンには、骨の形成を助ける働きがあります。
そのためエストロゲンが減少すると骨の形成が損なわれます。
さらに骨を壊す細胞が活性化するため、骨密度が低下して骨がスカスカになってしまいます。

■骨粗鬆症チェック
・乳製品や魚が嫌いであまり食べない
・タバコを吸う
・お酒を飲む
・仕事や日常生活にストレスを感じている
・過激なダイエットを頻繁に行っている
・小柄で痩せ型

3つ以上当てはまる人は骨粗鬆症の危険性があります。

■脊椎圧迫骨折(せきついあっぱくこっせつ)について
脊椎圧迫骨折(せきついあっぱくこっせつ)とは、背骨が自分の体重で押しつぶされ骨折してしまう病気です。
脊椎圧迫骨折になると背骨が丸くなって内臓が圧迫されます。
そのため食道・胃・大腸などの消化器に負担がかかり、逆流性食道炎にかかりやすくなります。
放置すると胸焼け、消化不良、便秘などに悩まされることもあります。

■脊椎圧迫骨折チェック
・身長が最大から2cm以上縮んだ
・背中とお尻を壁に付けた時に頭が壁に付かない

■リンの摂り過ぎに注意
リンは骨のミネラルといわれ、カルシウムと結びつき骨や歯などの形成を助けてくれます。
しかし摂取し過ぎると骨からカルシウムを放出させる性質をもっているため、骨粗鬆症の引き金になることもあります。
リンはスナック菓子や加工食品に多く含まれています。
リンは体に必要な要素ですが、摂り過ぎには要注意です。

■骨を若返らせるポイント
・適度な運動
・適切な食事と栄養

■骨を丈夫にする運動
姿勢を正して片足を5cm〜10cm上げます。
これを両足1分間ずつ、合計2分行います。
2分行うだけで20分間歩いたのと同じ負荷が骨にかあkります。
また筋肉が付き基礎代謝も増えます。

■骨に必要なコラーゲンとカルシウム
骨は単に硬いだけではなく、木の枝のようにしなる性質をもっています。
骨の柔軟性を生み出しているのがコラーゲンです。
骨の体積の約50%はコラーゲンです。
強い骨にはカルシウムの摂取だけではなく、コラーゲンも大事になります。
しかしコラーゲンは加齢と共に代謝機能が衰えて骨が弱くなってきます。
すると骨が弱くなるだけではなく、肌の保湿力なども衰えてきます。

■ビタミンBでコラーゲンの老化を抑える
コラーゲンの老化を抑えるには、レバー、唐辛子、バナナ、ノリ、貝類、チーズなどのビタミンBが豊富な食材を摂ることも大切です。

■糖分の過剰摂取による糖化(とうか)
糖化(とうか)は、体内にあるタンパク質と糖が結びつくことで起こります。
これが糖化のスピードを早めるといわれています。
その特徴の一つが肌のバリアです。
糖化によりコラーゲンの弾力性が低下すると、肌がたるんではりがなくなります。
糖化を促す焼き菓子や焦げ付いた料理の摂リ過ぎは避けるようにしましょう。