唾液蒸発型ドライマウス予防法、ドライマウスは歯周病や口腔カンジダ症の原因に

■ドライマウスによる病気
ドライマウスで口が乾くと、唾液の抗菌作用が失われるために悪い菌が繁殖してしまいます。
すると歯周病や口腔カンジダ症などの病気が起こりやすくなってしまいます。
口腔カンジダ症になると口の中で炎症が起こり、火傷のようなヒリヒリ感や激しい痛みが起こります。
ドライマウスの原因は、唾液が出ないことです。

■唾液蒸発型ドライマウス
唾液蒸発型ドライマウスは、睡眠中に口が開いてしまい口が乾いてしまう病気です。
口の筋力は加齢と共に低下してきます。
すると上を向いて寝ると口が開きやすくなってしまいます。

■唾液蒸発型ドライマウスの原因
・鼻づまり
・睡眠時無呼吸症候群
・薬の副作用(睡眠薬、抗うつ薬)
・口の筋力の低下

口の筋力の低下の原因としては、噛みごたえのある食事が少ない、話す機会が少ないなどがあります。

■唾液蒸発型ドライマウスを放置すると
唾液中に含まれる抗菌物質により口の中の唾液はコントロールされています。
口が乾くと唾液の抗菌作用が失われ、悪いウイルスが増殖してしまいます。
すると歯周病や口腔カンジダ症になったり、口臭の原因になったりします。
また誤嚥性肺炎を引き起こしやすくなります。
誤嚥性肺炎は高齢者の亡くなる原因の上位を占めています。

■唾液蒸発型ドライマウスに気付くポイント
・毎朝口が渇く
・朝起きたとき口の中がネバネバする
・唇の荒れ
・口角炎

■唾液蒸発型ドライマウス予防法
唾液蒸発型ドライマウスだと思ったら歯科、口腔外科、耳鼻咽喉科などを受診しましょう。
唾液蒸発型ドライマウスは、口が開く原因を知って改善することが大切です。

●唇の運動による唾液蒸発型ドライマウスを予防法
「アー」と「イー」を順番に発音して口の形を5秒キープします。
5秒が無理なら自分の力に合わせて行います。

●舌の運動による唾液蒸発型ドライマウスを予防法
舌を上アゴに強く押し付けた後、一気に下ろして音を鳴らします。
10回1セットを朝晩1セットずつ行います。
ポイントはアゴを上げないことと、舌を上アゴに付ける面積はなるべく広くすることです。

●口を膨らませる運動による唾液蒸発型ドライマウスを予防法
左右の頬・上下の唇に順番に空気を送り膨らませます。
10回1セットを朝晩1セットずつ行います。
ポイントはしっかり唇を閉じて、それぞれの部位だけに空気を入れることです。