みかんの健康パワー、動脈硬化・骨粗しょう症・糖尿病予防、肥満改善、甘いみかんの見分け方

1日3個のみかんを食べると血管を老けさせず、動脈硬化のリスクを最大45%減少させます。
1日3個のみかんで糖尿病予防の効果が期待できます。
みかんの白いスジには冷え性改善に良い成分が身の40倍も含まれています。
皮がシワシワのみかんが一番甘いみかんです。
みかんの皮のニオイを嗅ぐと肥満改善効果が期待できます。

■みかんで動脈硬化のリスク低減
みかんに豊富に含まれるβ-クリプトキサンチンは強い抗酸化成分で、老化の原因である活性酸素の働きを抑える働きがあります。
血管は年齢と共に酸化して錆びついたように硬くなっていきます。
この酸化して錆びつくことが動脈硬化の原因になります。
血管が硬くなると心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まってしまいます。
みかんに含まれるβ-クリプトキサンチンは血管の酸化を抑える働きが期待されます。
β-クリプトキサンチンは多くの柑橘系の果物に含まれていますが、みかんは他の柑橘類と比べて圧倒的に多く含まれています。
みかんにはオレンジの約15倍も多くβ-クリプトキサンチンが含まれています。

■β-クリプトキサンチンの効果が半年間続く
実はみかんのβ-クリプトキサンチンは冬の間に食べれば1年もつともいわれています。
β-クリプトキサンチンは血液中に残りやすい性質があると考えられています。
みかんを食べることで3ヶ月〜半年くらい体内に残るという研究結果があります。
冬から春の間にみかんを食べていれば、翌年のみかんの季節まで体に残ってくれます。

■1日3個のみかんで血管を老けさせない
β-クリプトキサンチンは1日に3mg摂取すると血管に良い働きがあることが分かっています。
糖分の摂り過ぎにならずβ-クリプトキサンチンを効率良く摂取できるのが1日みかん3個になります。

■1日3個のみかんで糖尿病予防
β-クリプトキサンチンは血管をしなやかにすることに加えて、糖尿病になる発症リスクも1日3個くらいのみかんで減少すると考えられています。
血中にβ-クリプトキサンチンがほとんどない人よりβ-クリプトキサンチンがある人の方が最大で57%リスクが低いという研究結果もあります。
1日3個以上のみかんを摂ると果糖が多くなってしまいます。

■甘いみかんの方がβ-クリプトキサンチンが豊富
みかんが甘いほどβ-クリプトキサンチンの量が増えていきます。

■甘いみかんの見分け方
みかんの軸やシワの特徴の違いが、みかんの甘さを左右しています。
みかんのヘタの軸が細い方が甘いみかんになります。
みかんの表面の皮がツルツルよりもシワシワの方が甘いみかんになります。
表面の皮がシワシワのみかんがβ-クリプトキサンチンが豊富で一番甘いみかんになります。

●みかんの軸の太さについて
軸が細い方が水分があまりいっていない証拠で糖度が高い傾向があります。
みかんは軸の中を通り水分が身に運ばれますが、軸が太いと水分が大量に運ばれるためみかんの糖分が薄まって甘さが減少してしまいます。
軸が細いと水分が少なくなりますが、水分が少なくなると自分を守ろうと糖を作り出す性質がみかんにあります。
みかんの軸の太さは、みかんの出来る方向に関係しています。
果実が上を向いていると重さを支えるために軸が太りやすくなり、逆に垂れているような果実は軸が細くなりやすい傾向があります。

●みかんの皮のシワシワについて
みかんの皮がシワシワなのは軸の細いみかんよりもさらに水分が少ない環境で育った証です。
夏場のみかんが一番成長する時期に水分不足が続くと、皮まで水分が行き届かなくなり薄くシワシワの状態になります。
軸の細いみかんよりもさらに水分が少なくなるため、より多くの糖を作り甘くなります。

●みかんの箱の等級
「秀」一番甘いみかん
「優」次に甘いみかん
「 」無印が一番甘くないみかん

■食事の後にみかんを食べてβ-クリプトキサンチンの吸収率アップ
みかんは食べるタイミングでβ-クリプトキサンチンの吸収率が変わります。
β-クリプトキサンチンは脂に溶けやすい成分なので、食後にみかんを食べるとβ-クリプトキサンチンが食事で摂った脂に溶けて体への吸収率が上がります。
サラダなどでみかんを摂るとドレッシングの油に溶けてβ-クリプトキサンチンの吸収率がアップします。
朝昼晩の食事の後にみかんを1個食べると良いです。

焼きみかん、冷凍みかんはβ-クリプトキサンチンを効率良く摂るにはあまり良くないそうです。
みかんを焼くことでβ-クリプトキサンチンが壊れやすくなってしまいます。
冷凍みかんは焼きみかんに比べて壊れにくくなります。

■1日3個のみかんで骨粗しょう症予防
みかんを1日3個食べると骨粗しょう症のリスクが最大で92%も低下するといわれています。
骨は生きている限り代謝をしていて破壊と再生を繰り返しています。
しかし年齢を重ねると骨を破壊する細胞が活発になってしまい、骨は回復が追いつかず骨粗しょう症の状態になってしまいます。
みかんのβ-クリプトキサンチンには骨を破棄する細胞を抑える働きが期待されています。

■みかんのビタミンCが骨を丈夫に保つ
みかんにはβ-クリプトキサンチンによる骨を壊すのを防ぐ働きと、ビタミンCによる骨を丈夫にする働きがあります。
みかんとカルシウムが豊富な牛乳を一緒に摂ると骨を老けさせない最強の組み合わせになります。
牛乳を飲んだ後にみかんを食べると骨を老けにくくしてくれます。

■みかんのスジで冷え性改善
みかんの白いスジはポリフェノールの一種で毛細血管を強くするヘスペリジンという成分になります。
ヘスペリジンは毛細血管の壁を強くする働きがあります。
毛細血管が強くなると体の隅々まで血流が良くなるので、その結果冷え性改善効果が期待できます。
みかんのスジに含まれるヘスペリジンが免疫力を上げ、かぜ予防にも効果が期待できます。
ヘスペリジンは果肉にも入っていますが、スジには果肉の40倍も多くヘスペリジンが含まれています。

■みかんを長持ちさせる方法
みかんの鮮度を保つにはみかんのヘタを下向きに置くことがポイントになります。
みかんはヘタから水分が蒸発しやすいので、ヘタを下向きにして保存すると水分の蒸発を防ぎ長持ちさせることが可能です。

■みかんの皮で肥満改善
みかんの皮は嗅ぐだけで肥満改善効果が期待できます。
みかんの香り成分リモネンには、嗅ぐことで褐色脂肪を支配する交感神経が興奮します。
交感神経が興奮すると体温がアップし、少し時間が経つと食欲を抑える効果が期待されます。
代謝が高まることで脂肪燃焼にもつながります。
みかんの皮をネットに入れてお風呂に入れて入浴すると効果的です。
みかんの皮を干してお茶に混ぜて飲んでも効果的です。