高所恐怖症(こうしょきょうふしょう)克服解消方法!高所恐怖症の人は大丈夫、自分は平気だと思い込もうとしますが、逆に頭を恐怖でいっぱいにしてしまいます。10分間ほど恐怖の状態を続けると恐怖度は下がっていきます
■恐怖について
私達は恐怖にあうと脳の扁桃体(へんとうたい)が反応し、心拍数が上がって体がすぐに反応出来る状況になります。
そして安全だと分かると理性が働き扁桃体(へんとうたい)の働きがおさまっていきます。
■高所恐怖症(こうしょきょうふしょう)の人の心理
高所恐怖症(こうしょきょうふしょう)の人は最初から高いところが恐いものだと思い込んでしまっているため、高い所に行くとその恐い気持ちを落ち着かせようとして「大丈夫、自分は平気だ」と思い込もうとしますが、そのことが逆に頭を恐怖でいっぱいにしてしまいます。
すると冷静さがなくなり他の事が考えられなくなり動けなくなってしまいます。
■感情の抑制の逆説効果
ある事柄を考えないようにしようとすればするほど、その事が頭から離れなくなってしまいます。
つまり恐くないと思えば思うほど恐さが頭から消えなくなってしまいます。
■フィードバック
本人の思い込みに合った偏った情報だけがフィードバックされてしまうこと。
■10分間ほど恐怖の状態を続ける
人間の恐怖心はいったんピークに達するとその後下がっていき、時間の経過と共にその状況が大丈夫だと思える時が来ます。
恐怖の状況にさらされたとき、少しでも恐怖感が下がっていくという感覚を体験すればするほど恐怖感は薄れていき改善されていきます。
恐怖感が少なくなるのを体験する事が一番大切になります。
■時間経過の中で恐怖度の変化(低下)を認識する
恐怖症の人は以前に何か恐い思いをしたことがあったり、あるいは人から聞いて最初からダメだと思い込んでいたりします。
つまり高所恐怖症などの恐怖症の人は間違った予測図で行動をコントロールするので先に進めなくなってしまいます。
しかしその時の自分の恐怖の度合いを紙などに書き、その恐怖度も時間と共に下がっていくんだということが分かってくると、それまでの間違った情報が書き換えられて恐怖を克服していくことが可能となります。
■高所恐怖症などの恐い「体験」をすることがポイント
高所恐怖症などの恐怖を克服解消していく際には「恐い体験をしないと克服できない」ということがポイントです。
「大丈夫、大丈夫」といって心を閉じたり、あるいは音楽を聞いたり、目を閉じてじっと我慢しているだけでは体験できないので恐怖の克服にはつながりません。
あるいは恐怖に飲み込まれてしまい100%恐怖で頭がいっぱいになってしまった状態だと、恐怖度は下がっていくという変化が起こりにくくなります。
少し冷静な部分が残っていないと恐怖の克服が難しくなります。
10分ほど恐怖を感じる状態でいても恐怖度が下がらないときは、失敗したと思わないで簡単なものから始めた方が良いです。
■そのときの現実に気持ちを向ける
高所恐怖症の人が高い所にいる時、そのときの現実に気持ちを向けることが有効です。
例えば、手すりにつかまっていたら手すりのつかんでいる感覚を感じたりして、その時の現実にきちんと目を向けると恐怖度の下がり方が早くなり恐怖に飲み込まれないで済みます。
また誰かと一緒に行くとその分心強くなり、その分冷静さが残ります。