乳がんの早期発見・予防方法!

乳がんの早期発見・予防方法!乳がんは正しい自己触診方法、マンモグラフィ検査、エコー検査などで早期に発見することが大切。また閉経後は肥満も乳がんになる確率を高めます。月に一度の自己触診が重要です

■乳がんについて
乳がんにかかる人はこの30年で3〜4倍に急増し、しかも乳がんで亡くなる人は年間1万人もいます。
乳がんには“しこり”という分かりやすいサインがあり、自身でも早期発見することも可能です。
乳がんは直径2cm(1円玉サイズ)になるまでが早期ガンになります。
早期ガンであれば完治する割合は高くなります。
しかし直径2cmを超えて直径3cm(500円玉サイズ)にまでなってしまうと、乳房の中にはりめぐらされたリンパ管や血管にガン細胞が入り込み肺や心臓に移転する可能性が高くなります。

■ガン細胞について
ガン細胞は普通の細胞が傷ついたままコピーされ分裂を繰り返すうちに生まれてしまいます。
胃や大腸では粘膜細胞などが普段から活発に分裂を繰り返しているため、遺伝子のコピーミスでガンが発生する危険性も高くなります。

■エストロゲンが乳がんを引き起こすカギに
乳房は赤ちゃんが飲む母乳を作るという大切な働きをしている場所。
乳腺(にゅうせん)では母乳を作るために細胞が活発に分裂増殖を繰り返しています。
乳腺の細胞が分裂をするのは授乳中だけではなく、月に一度分裂が活発になる時期があります。
そのカギを握っているのが毎月卵巣から分泌される女性ホルモンの“エストロゲン”です。
エストロゲンのもつカギが細胞の穴に入ると、乳腺はいつ赤ちゃんが生まれても良いように母乳を作る準備を始めます。
ところが分裂のときコピーミスが起きるとガン細胞が生まれてしまうことがあります。
実は多くの乳がん細胞は正常な細胞と同じカギ穴を持っているためエストロゲンの働きで盛んに分裂をしてしまいます。
乳がんは女性ホルモンが引き金となって繁殖してしまいます。

■乳がんが出来る過程
ガンはまず乳腺の中で増殖して広がっていきます。
直径0.1mm程の細い管の中で増殖しているかぎりは“しこり”はできません。
しかしある段階で乳腺を破り、乳腺のまわりにある繊維を巻き込んで成長していきます。
巻き込んで絡み付いた状態なので通常のガンよりも固いしこりとなります。
周りが柔らかい脂肪なのでしこりとして認識出来るようになります。

■閉経後でも乳がんになる
年を重ねるにつれて乳腺自体も縮んでいきますが、少しだけは残っています。
その残っている乳腺にガンが出来てしまうと増殖して広がってしまいます。
閉経後のエストロゲンは主に脂肪細胞で作られます。
そのため太っている人は閉経後であっても乳がんに対して注意が必要です。

■乳がんの早期発見!マンモグラフィ検査とエコー検査
マンモグラフィ検査は早期の乳がん発見に効果が高いと言われ、自治体によっては住民検診にも取り入れられています。
しかし閉経を迎える前の人の乳腺はマンモグラフィでは非常に白っぽく写るため発見が非常に困難な場合があります。
そういう方にとっては超音波で探すエコー検査の方がしこりがよく見える場合があります。
マンモグラフィは石灰化という非常に早期な乳がんの兆候を唯一見つけ出すことが出来る方法です。
この石灰化はエコー検査ではなかなか見つけることが出来ません。
マンモグラフィ検査とエコー検査の両方を年代に応じて使い分け乳がんを早期発見することが最善の方法になります。

■乳がんのリスクが高くなる要因
・初潮年齢が早い
・閉経年齢が遅い
・出産経験が少ない
・閉経後の肥満
・家族歴がある
・身長が高い
思春期の時期に早く女性ホルモンが出ると身長が高くなる傾向があるそうです

■乳がん発見のための自己触診
自己触診をするときに大切なのは、普段から自分の乳房を触り慣れているかがポイントになります。
普段から自己触診をしている人は普段の自分の乳房の状態が分かるため、少しの異常にも気が付くことが可能になります。
月に一度くらい自己触診をしていると乳がんの早期発見の確率が高くなります。

■乳がん早期発見のための正しい自己触診方法
まず目で見て確かめる(鏡に写して見る)
・乳首の先端から分泌物が出ていないか
・左右の乳房に違いがないかどうか
・手を腰に当て皮膚を緊張させ、乳房にえくぼのようなへこみがないかチェック

指の腹のところを作って「の」の字を描くように乳房全体に触れます
上は鎖骨の辺りまで
脇の下のリンパにも触れます
届く範囲でなるべく広くチェックします
異常に気付いたら、外科 乳腺外来、乳腺外科などを受診しましょう