低血圧(ていけつあつ)について!

低血圧(ていけつあつ)について!起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)入浴時低血圧(にゅうよくじてけつあつ)食事性低血圧(しょくじせいていけつあつ)本態性低血圧(ほんたいせいていけつあつ)

■血圧とは
血圧とは心臓から血液を押し出すために拍動したとき血管にかかる圧力のことをいいます。
例えば上の血圧が150というのは血液をおよそ2m押し上げる圧力に匹敵するそうです。
血圧が低くなると、立ちくらみ・めまい・頭痛・足の冷え・朝が弱いなどつらい症状が起こりがち。
日本には低血圧(ていけつあつ)の診断基準はありませんが、ただ目安としては100以下を低血圧ということもあります。

■低血圧が脳硬塞や心筋梗塞の原因にもなる
脳硬塞や心筋梗塞といえば高血圧だけが原因と思いがちですが、実は低血圧でも脳硬塞や心筋梗塞の危険性があります。
高血圧になると強い血圧で血管が傷付き、血小板が集まって血栓が出来そのため脳硬塞や心筋梗塞の危険性があるとされています。
しかし血圧が極端に下がって血流が滞ると赤血球がくっつき合って血栓が出来やすくなり、脳硬塞や心筋梗塞の危険性があります。

■起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)
起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)とは、座ったり寝ていたりした状態から急に立ち上がった時に血圧が下がった状態になり、めまい・立ちくらみ・動悸(どうき)などの症状を引き起こす血行障害です。
血圧を調節する自律神経のはたらきがアンバランスになるために起こるとされています。

●起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)の症状
・朝が弱い
・めまい
・失神するほどのひどい立ちくらみ
・頭痛
・吐き気

●起立性低血圧対策
・寝ている状態から立つときは動作をゆっくり行う
・座っている状態から立つ際によく起こる場合は弾性ストッキングを使用する

■入浴時低血圧(にゅうよくじてけつあつ)
入浴時低血圧(にゅうよくじてけつあつ)とは、高血圧の人がお風呂に入ると血圧が急激に上がりますが、急激に上がったぶん今度は急激に下がり、そのため脳貧血や立ちくらみなどの症状が起こることをいいます。
高血圧の人は急激に血圧が上がったり下がったりするぶん落差が大きく様々な危険性があります。
お風呂に入り急に血圧が上がると血管が破れる危険性があります。
そして血圧が急激に上がったぶん血圧が急に下がるため脳貧血になる可能性が高くなります。
またお風呂から出た後も立ちくらみになる可能性も高くなります。

●入浴時低血圧対策
・飲酒後の入浴は避ける
・冬場は脱衣所や風呂場を暖める
・42℃以上の熱いお湯や長湯を避ける
・半身浴で浴槽の縁に手をかけておく

■血圧センサー
首の血管には血圧センサーがあり、脳に血液が十分いくように働いています。
この血圧センサーにより自律神経が血管を拡げたり、心拍数を減らしたりして血圧を調整しています。
しかし血圧センサーは動脈硬化(どうみゃくこうか)に弱く、血管の壁が分厚く固くなってしまうとセンサーの働きがにぶり、血圧調整の機能が低下してしまいます。

■食事性低血圧(しょくじせいていけつあつ)
食事を摂ると消化のためホルモンなどが腸の血管を拡げます。
実はそのとき腸だけではなく抹消の血管まで拡げてしまいます。
すると頭に血液が足りなくなって低血圧の状態になり、めまい・立ちくらみ・頭痛・吐き気をもよおすことがあります。

●食事性低血圧対策
・食事の前後にコーヒー・緑茶・紅茶を飲む
コーヒーなどに含まれるカフェインが血管を拡張する物質を抑制してくれます。

・弾性ストッキングを使用する
足首から除々に締め付けることで血液が溜まりにくくなります。

■本態性低血圧(ほんたいせいていけつあつ)
本態性低血圧(ほんたいせいていけつあつ)とは、体質的に血圧が低い人のことをいいます。