腰部脊柱管狭窄症のサインや注意点、腰痛予防トレーニング

腰部脊柱管狭窄症のサインとしては、腰の違和感、太ももから脚先にかけてのしびれ、頻尿、スリッパが脱げやすくなることがあります。
腰部脊柱管狭窄症の注意点としては、休むと歩けるようになること、自転車に乗るのは問題ないことが考えられます。
腰痛予防トレーニングとしてはハムストリングスを鍛える方法があります。腰から上の動きが楽になり腰部脊柱管狭窄症などの腰痛予防になります。

■腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)について
脊柱管(せきちゅうかん)とは背中にある神経の通り道です。
加齢などにより周りにある骨や靭帯が自然に変形して脊柱管が狭くなってしまいます。
神経が圧迫されると腰痛や脚先にかけてのしびれを引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は50歳を超えると発症する確率が高くなるといわれています。
腰に重さや軽い違和感を覚えるだけで知らぬ間に進行する腰痛です。

■腰部脊柱管狭窄症のサイン
・腰の違和感
・太ももから脚先にかけてのしびれ
・頻尿
・スリッパが脱げやすくなる

●スリッパが脱げやすくなる(腰部脊柱管狭窄症のサイン)
スリッパを履く時に足を反りますが、この足を反る力は脊柱管の中を通る神経がコントロールしています。
そのため脊柱管が圧迫されると、足を反る力がなくなりスリッパが脱げやすくなります。

●トイレに行く回数が増える(腰部脊柱管狭窄症のサイン)
脊柱管の神経が圧迫されると、排尿を調節する括約筋(かつやくきん)の神経に異常が発生し、頻尿を起こすことがあります。

■腰部脊柱管狭窄症の注意点
・休むと歩けるようになる
・自転車に乗るのは問題ない

細かい休憩を挟んだり、自転車を使えば移動が可能になるため、腰部脊柱管狭窄症を気付きにくくして病院へ行くのが遅れてしまいがちになります。

●休むと歩けるようになる(腰部脊柱管狭窄症の注意点)
一定の距離を歩くと疲れて歩けなくなりますが、休むと直ぐに回復して歩けるようになります。
ヘルニアなど他の腰痛の場合は長時間休まないと痛みや重さは治まりません。
腰部脊柱管狭窄症の場合は、体を丸めると神経の圧迫が弱まり一時的に痛みがなくなります。
そのため直ぐに歩くことができるようになり、症状を軽視してしまいがちです。

●自転車に乗るのは問題ない(腰部脊柱管狭窄症の注意点)
腰部脊柱管狭窄症を患っている人は歩くのは辛いけど、自転車に乗るのは問題ないという人が多いです。
自転車に乗っているときは前傾姿勢になるので、脊柱管の神経を圧迫することがなく症状が出ません。

■手術療法による腰部脊柱管狭窄症の治療
内視鏡をのぞきながら脊柱管の周りの骨を削り、神経を圧迫している靭帯を取り除きます。

■ハムストリングスを鍛えて腰痛予防
ハムストリングスとは骨盤に密接した筋肉です。
ハムストリングスが強化されると腰から上の動きが楽になり、腰部脊柱管狭窄症などの腰痛予防になります。

●腰痛予防トレーニング
高目の台を用意します。
片足を乗せてヒザを曲げ、後ろ足を伸ばします。
1日の目安は、交互に30回ほど行います。