ひざの痛みの原因としては加齢・筋力低下・肥満・ケガ・O脚・気圧の変化などが考えられます。
ひざ周辺の筋肉を鍛えることでひざへの負担を軽減することができます。
ひざの痛み予防ポイントとしては、適度な運動、筋肉や関節の柔軟性を保つ、太らないようにすることなどが考えられます。
■ひざの軟骨について
ひざの軟骨は大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ)を覆うように関節部にあります。
ひざの軟骨は、動くときに骨同士の摩擦を減らしたり衝撃を吸収する役目を担っています。
■気圧の変化がひざの痛みの原因
気圧の変化でひざ周りの内圧が変わり、関節付近の神経が圧迫され痛みが生じます。
■ヘバーデン結節とひざの痛み
ヘバーデン結節とは、指の第一関節の炎症により膨らむ病気をいいます。
ヘバーデン結節の病気がある人は、ひざ関節にも同じように炎症が起こりやすいとされています。
■変形性ひざ関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)によるひざの痛み
変形性ひざ関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)とは、ひざの軟骨が擦り減り、その破片で炎症が起きる病気をいいます。
また軟骨がなくなったことで骨同士が直接ぶつかりひざの痛みが生じます。
■ひざの軟骨が擦り減る原因
・加齢
・筋力低下
・肥満
・ケガ
・O脚
■O脚がひざの痛みの原因
O脚とは、ひざが外側に開きOになっている状態をいいます。
O脚の人は脚の負担が骨の内側に集中するため、内側の軟骨が擦り減りやすくなってしまいます。
日本人のひざの痛みの8割がO脚が原因といわれています。
ひざを深く曲げる時間が多くなると、大腿骨と脛骨がねじれてきてO脚になりやすくなります。
●O脚チェック
普段自分が履いている靴の外側が削れているとO脚の可能性があります。
外側が削れていたら将来ひざの痛みに襲われる可能性があります。
■肥満がひざの痛みの原因
あらゆる病気の温床でもある肥満はひざの痛みのリスクを高めます。
体重が10kg増えただけでひざの関節にかかる負担は何倍にもなるので肥満はひざによくありません。
ひざの痛み予防には、日頃から体重のコントロールが重要になります。
■イスを使う際のひざの痛み軽減法
・立ち上がる時に声を出す
・上半身を前に倒して立ち上がる
・イスに手をついてから座る
「よいしょっ」と声を出してイスから立ち上がると、発声を使うことで腹筋を使うことになり、ひざへの負担を軽くすることができます。
また体を前に倒してイスから立ち上がると、体重が前にいくことでひざの関節に重心が近づき、ひざへの負担を軽くすることができます。
イスに座る ときは、先に手をついて座るとひざへの負担を軽くすることができます。
■ひざの痛み予防改善トレーニング
ひざの関節はあらゆる筋肉で覆われているので、それらの筋肉を鍛えることでひざへの負担を軽減することができます。
●大腿直筋を鍛えてひざの痛み予防改善
仰向けになり片脚のひざを直角に曲げます。
もう片方のひざを伸ばしたまま上げて下ろします。
この動作を5回ずつ、左右の脚で行います。
●外側広筋を鍛えてひざの痛み予防改善
腕を楽な位置に置いて横向きになります。
下の脚を直角に曲げます。
上の脚をひざを伸ばしたまま上げて下ろします。
この動作を5回ずつ、左右の脚で行います。
●内側広筋を鍛えてひざの痛み予防改善
仰向けになり、太ももの間にクッションを挟みます。
そのクッションを両側から5秒かけて押し込み、元に戻します。
この動作を10回行います。
■ひざの痛み予防ポイント
・適度な運動
・筋肉や関節の柔軟性を保つ
・太らないようにする
■ひざ軟骨再生治療(2014年9月時点では臨床研究の段階です)
擦り減っていない正常な軟骨を採取し、そこから細胞を取り出して培養します。
培養した細胞を取り出してシート状に加工し、軟骨が欠けた部分に貼り付けます。
すると特殊なタンパク質を出し続け、骨を作る細胞が活性化して軟骨が再生します。
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