■ドーパミンと食欲
お腹が減ってエネルギー不足となると、脳では食欲を出す摂食中枢がオンになります。
そしてエネルギーが満タンになれば満腹中枢がオンになります。
そのスイッチを司っている一つがドーパミンです。
ドーパミンは美味しいものを見るだけでも分泌され、脳を刺激して食欲に拍車をかけてしまいます。
ドーパミンは誰もが出てしまうものです。
食べ過ぎないためにはドーパミンの調整が必要になります。
■肥満の人は誘惑に弱い
ドーパミンの出る刺激は、過去の経験・環境・記憶に左右されます。
自分が過去に食べて美味しかったという成功体験がもとになり、ドーパミンが大量に分泌されてしまう場合もあります。
肥満の人の多くは、一つのことにこだわりやすいということがあり、一つの食材にはまりやすいということがあります。
そのためつい食べ過ぎてしまったり、一つ食べ始めたときに止められなくなったりしやすいといわれています。
誘惑に弱い性格が肥満の人の特徴になっています。
■味覚と食欲
味覚には甘味、酸味、塩味、苦味、旨味の5つがあります。
実は舌がバランス良く感じると、脳はより満足感を得るといわれています。
お寿司などを食べると、甘味、酸味、塩味、旨味は得られますが苦味は得られません。
そこでお茶などの苦味を含む物を飲むと味覚のバランスがよくなり、満足感を得ることができます。
つまり食事の際に適度にお茶を飲む事で食べ過ぎを抑制することができます。
■咀嚼と食べ過ぎ
満腹中枢は噛む刺激によってもオンになります。
つまりあまり噛まずに直ぐに飲み込むと、いつまでも満腹中枢がオンにならず、食べ過ぎの原因になってしまいます。
■エア食べ放題でダイエット
食べた動作をして咀嚼をするイメージを繰り返し行い、食べた気分にします。
●エア食べ放題ダイエットのやり方
事前に料理の写真を見ながら食べるイメージを頭の中で切り返します。
このとき脳では最初こそ興奮しますが、繰り返すうちにだんだん鎮静化していきます。
これはイメージを繰り返して行うことで脳が満足し、食欲を増進させるドーパミンが抑制されるためだと考えられます。
脳にとっては、想像上の経験と実体験との差は小さく、エア食べ放題でも食べた気になります。
●エア食べ放題ダイエットの注意点
ただしエア食べ放題は注意点があります。
エア食べ放題開始直後は、脳の活動が増して興奮しています。
もしこの状態で食事をすると、逆に食べ過ぎてしまう可能性があるので注意が必要です。
グルメ番組を見て食欲が湧くのも同じ原理のため、イメージ回数が少ないと危険です。
●咀嚼しながらエア食べ放題でダイエット効果倍増
グルメ本などを活用し、飽きてからも2〜3回繰り返しエア食べ放題を行うのがポイントです。
またエア食べ放題の際に、実際に咀嚼しながら行うとダイエット効果が倍増します。
■欲望の矛先をそらしてダイエット
高カロリーのケーキなどを食べたくなったら我慢するのではなく「今日は止めておいて今度もっと美味しいケーキを食べよう」と目的をより大きいものに変更してみます。
これは毎日の食事でも取り入れることができます。
例えば、好きな物は最後に食べるだけでもOKです。
その際に先に食べる食事自体をゆっくり味わい、美味しいと感じながら食べます。
意識して咀嚼することで満腹中枢を刺激します。
すでに満足感を得てから好物を食べると、より脳が満たされるようになります。
■小腹が空いた時に5分間我慢してダイエット
小腹が空いたという食欲は、脳の中では5分以上もたないといわれています。
その5分をいかに乗り切るかがダイエットの成功ポイントになります。
例えば、お腹が空いて何か食べたくなったら5分間体操をしてみたり、その他にも筋トレをしたり、ガーデニングをする、犬と遊ぶ、読書をする、散歩をするなど何でもよいので気をそらすようにします。
■歯磨きでダイエット
小腹が空いたときに歯磨きをするとダイエット効果的です。
口を動かすため咀嚼と似た効果が得られます。
またキレイにしたから食べないでおこうという気持ちも利用します。
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