胃の健康!咀嚼し、腹筋や腸腰筋を鍛える!胃の不調の原因にはへリコバクター・ピロリ菌、乱れた食生活、ストレス、加齢など。良く咀嚼(そしゃく)することにより胃液をコントロール。腹筋や腸腰筋を鍛え胃を正常に保つ
胃の大きさは空腹時で50cc〜100ccの握りこぶし1つ程度ですが、食事をするとおよそ2�もの大きさになることもあります。
日本人の胃は欧米人に比べ釣り針のようにフックした形になっていて、食べ物が出にくい構造になっています。
そのため消化力の強い胃酸に長くさらされ胃壁が痛みやすくなっています。
そんな事実にもかかわらず、私達は乱れた食生活などで弱い胃にさらに負担をかけています。
結果、胃もたれ・胸やけなど胃の不調に悩まされています。
不調の原因にはへリコバクター・ピロリ菌、乱れた食生活、ストレス、加齢などがあります。
■へリコバクター・ピロリ菌
へリコバクター・ピロリ菌は、強い胃酸から胃を守る粘膜をはがしてしまう働きをもっています。
その結果、胃炎や胃潰瘍の原因になる可能性が高くなります。
■咀嚼(そしゃく)について
咀嚼(そしゃく)をすると胃液の分泌も盛んになり、消化の働きを助けることにもなります。
咀嚼(そしゃく)を良くすると唾液(だえき)が分泌されるのと同時に胃液が分泌され消化の準備が整います。
そのうえで咀嚼(そしゃく)で細かく砕かれた食べ物が胃に送られ、すみやかに消化活動が促進されると負担も軽くなります。
逆に咀嚼(そしゃく)をおろそかにすると、胃液の分泌が少なくなることで消化にとまどり、強い消化力を持つ胃液に長時間さらされることになります。
このように咀嚼(そしゃく)には健康な胃を作るうえで欠かせない胃液をコントロールするという役割もあります。
良く噛んで胃を健康に保つことが大切です。
早喰いは胃の粘膜を薄くし、胃もたれの原因になってしまいます。
■焼き物より煮物が胃にやさしい
食べ物は焼き物より煮物の方が消化しやすくなります。
焼き物は身を固くするのでより消化に負担がかかります。
空腹時に甘い物
をたくさん食べると胃が荒れます。
甘い物は食後に少し食べる方が良いです。
■食べ過ぎたとき右側を下に横になると胃が楽になる?
胃の出口は右側にあるので、右側を下に横になると食べ物が腸に行きやすくなりスッキリするそうです。
■ぜん動運動について
ぜん動運動とは胃の筋肉の収縮により消化を助ける運動です。
年齢を重ねると体の筋肉量が低下していきます。
それにより胃の位置が適切な位置から下がってしまい、十分なぜん動運動が出来なくなってきます。
その結果消化活動が弱まってしまいます。
年齢を重ねると自然と消化に良い物を好んでしまうのもこの影響からきています。
■腹筋(ふっきん)や腸腰筋(ちょうようきん)を鍛え胃を正常に保つ
胃は腹筋(ふっきん)や腸腰筋(ちょうようきん)を鍛えることでサポート出来るようになります。
年齢を重ねて弱くなった腹筋(ふっきん)や腸腰筋(ちょうようきん)は鍛え直すことで胃の位置を修復し、ぜん動運動を正常にしていくことが可能です。
胃袋はその位置にいたくているわけではなく、まわりの臓器・筋肉によって自然とそこに位置しています。
そのため腰の筋肉を鍛えたりするなどして上に持ち上げるようにすることで胃をサポートできます。
■胃袋健康体操
仰向けに寝て両足のヒザを曲げます
片足ずつ足をお腹にゆっくり引き付けます
最後に両足を同時にお腹に引き付けます
1日5〜6回、食前に行うと効果的です。
ポイントは足を上げるときに息を吐き、ゆっくり行うことです。