疲れ目解消!ドライアイ、外斜位、加齢黄斑変性、眼筋ストレッチ

近年、疲れ目などのトラブルが増えています。疲れ目の主な原因はパソコンやスマートフォンなどの目を酷使する生活です。疲れ目解消について!ドライアイ、外斜位、加齢黄斑変性、眼筋ストレッチ、疲れ目解消法等

■近くを見ることは疲れ目の原因になる
現代人はパソコンやスマホなど、近い距離を非常に長い時間見る生活が多くなっています。
近くを見て集中することは、動物の本来の機能ではありません。
ふつう動物は遠くを見て興奮し活発に行動し、近くを見るときにはリラックスしているとされています。
そのため近くを見ながら体を活発に動かさなければいけないというのは、疲労の原因になってきます。

■目の検査項目
・調節機能検査
  ピント調節機能を検査します。
・顕微鏡検査
  角膜の傷や水晶体の状態を調べます。
・眼圧検査
  目にかかる圧力を検査します。
・シルマー検査
  涙の量や黒目の位置を検査します。
・眼底検査
   目の血管を検査します。

目は人体の中で唯一肉眼で血管を見ることができる臓器でもあります。
そこから動脈硬化や糖尿病、高血圧、腎臓病などの病気のサインを見つけることもできます。

■ドライアイ
ドライアイの症状で苦しんでいる人は日本で800万人以上いるといわれています。
ドライアイは涙の減少などで目の表面が乾いてしまう疾患です。
乾燥をすると目は傷つきやすい状態になってしまいます。
目の傷は様々な不調を引き起こします。

■ドライアイの症状
・目の疲れ
・不快感
・まぶたが重い

ドライアイが悪化すると、細菌感染や視力低下の危険もあります。
空気が乾燥する季節はドライアイに注意が必要です。

■疲れ目によるドライアイ症状
本当のドライアイはそれほど多くないとされています。
本当のドライアイになると涙が出なくなります。
涙がボロボロ出てしまうというのは疲れ目からくるドライアイの症状ということになります。
現在増えているのは疲れ目などによるドライアイ症状です。
ドライアイは乾きの原因となる生活習慣を見直すことが症状改善に大切になります。

■外斜位(がいしゃい)によるドライアイや疲れ目
外斜位(がいしゃい)とは、目が普段正面を向いているが、目の力が抜けた時には外側を向いてしまう眼位異常をいいます。
外斜位があると、目を寄せるために目を内側に向ける筋肉が疲労しやすく、疲れ目の原因になります。
ドライアイや疲れ目のひどい人は要注意です。

■外斜位の症状
無意識に片目だけで見てしまい目が疲れやすくなる

■ドライアイや疲れ目を改善する眼筋ストレッチ
片手の親指を立て、目から30cm程離します
両目で指先をしっかりと2秒間見ます
次に5m程離れた物を両目でしっかり2秒間見ます
これを交互に繰り返します
距離は視力によって異なるので、ピントが合う最も遠くを見ます
1回につき5〜6往復、1日5回ほど行います

メガネやコンタクトを着用し、しっかりピントを合わせて行います
目を内側に寄せる筋肉を鍛えることにより、ある程度維持させることができます。
近くと遠くを交互に見ることで目の筋肉を鍛えることができます。

■加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)
網膜の一部で視神経が多く集まる黄斑部と呼ばれる場所があります。
加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)は、この黄斑部の血管に障害が起こる目の病気です。

■加齢黄斑変性の症状
・視力の低下
・物が歪んで見える
・中央が見えづらくなる 加齢黄斑変性が進行すると失明するおそれがあります。
喫煙は加齢黄斑変性の危険因子といわれています。

■調節けいれんによる疲れ目

目のピントを合わせる筋肉がけいれんした状態をいいます。
目のピントを調節しているのは毛様体筋という目の筋肉です。
この目の筋肉を使い過ぎるとけいれんのような状態を起こしてしまいます。
目のけいれんが慢性化すると極度の眼精疲労や肩こりなどの体の不調にもつながります。

■調節けいれんの原因
・ゲーム
・パソコン
・スマホ

近くを見続ける生活が調節けいれんの原因になります。

■疲れ目の解消法
10分に1回くらい、チラッと1〜2秒遠くを見ます。
ゲームをしている時に、近くばかりではなく遠くを見ることがポイントになります。
ゲームやパソコンなど長時間にわたり近くを見続けると、目の筋肉は極度に疲労してしまいます。
そこで10分に1回遠くの物を見て1〜2秒ピントを合わせます。
これだけで目の疲れが軽減されます。

■VDT症候群による疲れ目
スマホ、携帯、ゲーム、パソコンなどを長時間使用すると、目が疲れ、姿勢も悪くなり、指や肩も張ってきてしまいます。
またそれだけではなく終わった後に精神的にもイライラするなど、目・体・心に影響が出てきます。
1時間毎に10分〜15分ほどの休憩をとることが大切になります。