老眼!正しい老眼鏡、安い老眼鏡の問題点!

老眼は水晶体の弾力性が失われ、それを動かす筋肉が弱まることでピントの調節機能が低下して起こります!正しい老眼鏡は眼科で視力検査を行い、どんな老眼鏡を作りたいのかを具体的に相談して作る。安い老眼鏡の問題点

■老眼のメカニズム
老眼は40歳を過ぎると誰もがなるもので、早い人では30代からなると言われています。
目の中には、カメラのレンズと同じような働きをしている水晶体(すいしょうたい)という組織があります。
水晶体には弾力性があり、毛様体(もうようたい)という筋肉の働きによって厚みを変えピントを調節しています。
遠くを見るときは水晶体が薄い状態になり、近くの物を見るときは水晶体が厚くなってピントを合わせています。
しかし老化で水晶体の弾力性が失われ、さらにそれを動かす筋肉が弱まることでピントの調節機能が低下してしまい、近くの物が見えずらくなってしまいます。

■老眼進行度チェック
新聞の見出しでない本文中の文字を見ます。 新聞を顔に近づけ、1文字を見ながら除々に離していき、ピントの合ったところで止めます。
30cm以上離れれば老眼になり、距離が長いほど老眼が進行していることになります。

■老眼鏡
老眼鏡には3つのタイプがあります。
遠近両用の老眼鏡は、遠くを主体にしつつ近くも見えるようになっていて、近視や運転をする人におすすめです。
中近両用の老眼鏡は、3〜4mの中距離と手元がよく見えるタイプの老眼鏡で、室内で過ごすことが多い人におすすめです。
近々両用の老眼鏡は、デスク周りに細かくピントが合わせられるタイプの老眼鏡です。
老眼鏡を作る際は、3つのタイプの中から生活スタイルに合わせて老眼鏡を選びましょう。

■安い老眼鏡の問題点
安く手に入る老眼鏡は、自分の目に正確に合っていません。
さらに単焦点(たんしょうてん)レンズを使用していて手元しかピントが合わないので、周りがぼやけた状態です。
つけたまま生活していると、頭痛やめまいの原因になることもあります。

■正しい老眼鏡
自分に合った正しい老眼鏡を作るには、まず眼科で視力検査を行い処方箋をかいてもらいましょう。
正しい老眼鏡を作るためには、どんな時に困っていて、どんな老眼鏡を作りたいのかを具体的に相談しましょう。
老眼鏡のタイプを決めたら、処方箋に合った度数のレンズを入れます。
今は遠くから近くまでまで見えるレンズを使った遠近両用などの老眼鏡が普及しています。
老眼鏡をかけたままでもストレスなく普通に日常を過ごすことができます。
近視や遠視がある場合は、眼鏡をかけて遠くにピントを合わせたときに、どれだけ手元が見えるかで老眼を測ります。
40歳を過ぎれば誰にでもやってくる老眼。
ライフスタイルに合った老眼鏡選びが日常生活の暮らしを快適にします。

■老眼の予防には?
遠くと近くを交互に見ると目の筋肉を鍛えることにつながると言われていますが、水晶体の弾力性がなくなると、どんなに筋肉を動かしても厚さは変わりません。
水晶体の弾力性が残っている、老眼の成り始めには効果が期待できる場合があります。

■近視の人は老眼になりにくい?
近視でも遠視でも、老眼になる早さは関係ありません。
遠視の人はもともと手元が見えにくいので、老眼になっていると思われがちです。

■70歳ぐらいで老眼は進行しない
水晶体は40歳前後から膨らみにくくなり、70歳くらいで完全に膨らまなくなります。
つまり老眼の進行は70歳くらいでストップします。