心筋梗塞・狭心症の予防!心筋梗塞の原因は血栓とプラーク、カテーテル治療!歯や身体の違和感が心筋梗塞・狭心症のシグナルです。心筋梗塞・狭心症の予防には、高血圧・高LDLコレステロール・糖尿病・喫煙のコントロールが大切
■心筋梗塞・狭心症
心筋梗塞などで心停止した場合、1分過ぎることに生存率が10%も低下します。
そのためにも素早い蘇生が重要になります。
心筋梗塞は、冠状動脈という血管がだんだん細くなって完全に閉じてしまい、心臓に血液が流れていかなくなり、心臓の筋肉が死んでしまった状態になります。
心臓と言えば全身に血液を送り出すポンプの役割をしています。
そのポンプを動かすためには血液が必要で、心臓が1日で送り出す血液は約7200Lにもなります。
心臓が使う血液量を考えればいくらでも使えそうですが、実際には冠動脈という幅2〜3mmの血管が3本しか供給されていません。
その冠動脈が詰まり血液が滞り、心臓の筋肉が完全に死んでしまう病気が「心筋梗塞」です。
狭くなっているものの、まだ完全に詰まり切っていない、まだ比較的軽症のものを「狭心症」といいます。
■心筋梗塞の原因プラーク
プラークとはコレステロールなどの脂を中心とした老廃物のことです。
血管内壁に除々に溜まり、血管を細くします。
高コレステロール・高血圧・糖尿病・喫煙などが原因で、中高年の男性に多いと言われています。
■タンパク質が活性化して血栓ができる
通常血管は、血液と血管壁内部が直接触れあうことはありません。
しかしプラークが出来た血管内壁は破れやすくなっています。
破れると血液と血管壁の内側の組織が触れてしまいます。
すると傷を修復しようと血小板が集まってくるだけでなく、普段は何せず血液に存在するタンパク質が活性化してしまいます。
そして活性化したタンパク質は血液を固まらせてしまいます。
こうして出来た固まりが血栓です。
プラークと血栓、この2つが血管を詰まらせ心筋梗塞・狭心症の原因となります。
■歯や身体の違和感が心筋梗塞・狭心症のシグナル
心臓には痛みを感じる知覚神経がないため感度が鈍く、周囲の組織と混同してしまい違和感が出るといいます。
歯に違和感が起こってから数分以内におさまるようだと心筋梗塞の危険性があります。
糖尿病を患っている場合、神経が鈍感になり痛みを感じにくくなるそうです。
●心筋梗塞・狭心症のシグナル
・胸以外の発作もある
・数分内で一旦おさまる
■カテーテル治療
カテーテル治療とは、細くやわらかいチューブを血管内に挿入し、塞がった箇所を広げていく治療です。
手首もしくは足の付け根に局所麻酔をし、動脈内を通して冠動脈へ到達させます。
■ikariカテーテル
ikariカテーテルは腕からの治療用カテーテルです。
安全で患者の負担が少なく世界中で使用されています。
手首の撓骨動脈(とうこつどうみゃく)から冠動脈を目指してカテーテルをすすめていきます。
ガイドワイヤーを狭くなっている部分まで挿入します。
ガイドワイヤーに沿わせるようにステント付きのワイヤーを患部へ進めて狭くなった箇所を広げます。
■心筋梗塞・狭心症の予防と再発予防法
心筋梗塞・狭心症の予防には、高血圧・高LDLコレステロール・糖尿病・喫煙をきちんとコントロールすることが大切です。
心筋梗塞の再発は予防できるので、きちんと医師と相談しながらコントロールしましょう。